リュディエ通信 Vol.92
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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.92
2026/7/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。
YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。
毎月25日に、乳幼児・小学生・中高生に関する
鮮度の高い情報をYAカレント同好会会員の
皆様にお届けしています!
・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第45回「メタフィクション」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] 編集部だより
[4] DBジャパン新刊information
[5] 司書トレ新着information
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[1] ライトノベルAtoZ 第45回「メタフィクション」
ライトノベルでも時折見られる創作技法・ジャンルの一つに、
「メタフィクション」があります。
フィクションは小説を含む創作作品、作られた物語のこと。
対義語はノンフィクション、つまり実際にあったこと(実話)ですね。
一方、メタにはいくつかの意味がありますが、
ここでは「高次元の」という意味で使います。
つまりメタフィクションとは、高次元の要素を含む物語のことで、
「物語の中の登場人物が、自分たちより高次元に存在する『現実』に
気づき、自分自身がフィクションの中の存在であると自覚している」
物語と言えます。
わかりやすい例は、登場人物が「展開が安直だ、作者の手抜きだ」
と文句を言ったり、読者に向かって「ねえ、君もそう思うだろう?」と
問いかけたりするケースでしょう。あるいは作者自身が登場して
何かを説明する、というパターンも考えられます。
こうした手法はコミカル・ギャグの雰囲気を高めるのに向いており、
明るい作品や、無茶苦茶な展開で笑わせる作品で好んで使われます。
メタフィクションの手法は、インパクトのある展開をつくったり、
物語の流れや雰囲気を変えたりするためにも使われます。
劇中劇のように、物語の中に別の物語を差し込む構造も
メタフィクションの一種ですし、世界が崩壊したことを
「破れたページ」で表現する、といった手法もありうるでしょう。
また、伝えたいテーマに合わせて現実とフィクションを
ごちゃ混ぜにするメタフィクションもしばしば見られます。
ライトノベルで主に見られるのは、
前述のようなコミカル・ギャグ的なメタフィクションでしょう。
作中の登場人物が読者の思っていることをそのまま口にして、
親しみやすさを増す——そんな使われ方がよく見られます。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[2] 名作ライトノベル紹介
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第43回 マーガレット・ワイス、トレイシー・ヒックマン
『ドラゴンランス(旧訳題『ドラゴンランス戦記』)』(KADOKAWA)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
巨大な災害〈大変動〉によって世界は荒れ果て、
〈まことの神々〉が去ってから数百年。それでも人々は逞しく生き続けていた。
ある日、かつて冒険を共にした仲間たちが5年ぶりに再会する。
そこで彼らは、この世界にはもはや存在しないはずの、
癒しの力を持つ「魔法の杖」を巡る厄介ごとに巻き込まれてしまう。
伝説上の存在と思われていたドラゴン、暗黒の女神を崇める奇怪な軍団、
そして再会の場に現れなかった仲間――。
さまざまな謎や困難が重なり合いながら、
冒険はどんどんスケールアップしていく。そしてついには、
世界の命運とそれぞれの誇りを懸けた、壮大な戦いが始まる!
本シリーズは、世界初のRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の
発展版である『アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ』を
プレイした結果をもとに書かれた小説です。
日本では1987~1988年という、ライトノベル前史ともいえる時期に
翻訳・刊行され、『ロードス島戦記』などと並び、RPGの世界観を取り入れた
冒険ファンタジーを広く紹介する役割を果たしました。
ここで紹介しているのは第1シリーズのみですが、
その後も数多くの続編や外伝が刊行され、
第1シリーズも復刊・電子書籍化がされています。
海外ファンタジーの古典的な作品であるため、
現代の物語に慣れた人にはやや読みにくさを感じる部分もあるかもしれません。
しかし、ライトノベル・ファンタジーの源流に
かなり近い場所に位置する作品であり、
また、作者の思惑を超えたところから出てくるダイナミックな展開は、
今でも読む価値があると考え、今回紹介しました。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[3] 編集部だより
最近、小学3年生の娘が夢中になっているのが「怖い話」の本。
先日も友達と集まり、マンガ形式の「学校の怖い話」の本を開いて、
登場人物ごとにセリフを分担しながら読んでいました。
驚いたのはその熱演ぶりで、学校の音読では少し照れくさそうな娘も、
自分の興味のある本や友達と一緒の場面では、自然と声が出るようです。
本を介して友達と交流し、楽しさを共有する姿を見ていると、
読書への入口はさまざまだと感じます。
[4] DBジャパン新刊information
~新刊案内~
『日本史探究 時代を作った人~昭和編~(ヤングアダルトBOOKS)』
A5・182頁 定価9,790円(本体8,900円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-742-0
2026年6月刊行
東條英機、松下幸之助、手塚治虫、長嶋茂雄、太宰治――。
彼らの駆け抜けた戦争と復興、高度経済成長という時代が、
今の日本の土台となった。政治、経済・産業、芸術・文化、
などの多彩なテーマを通して、「昭和」という時代を
知るためのブックガイド。
[5] 司書トレ新着information
「情報リテラシー」(全館種共通)、「ビジネス支援」(全館種共通)を
新たに追加しました!
★「情報リテラシー」内容紹介
利用者の図書館や情報サービスの使い方に
大きく影響する新たな情報技術やツールがあらわれたとき、
図書館と図書館員はそれにどう向き合うべきか。
生成AIを例に実践的に解説する。
情報リテラシー 佐藤翔 - 司書トレ
利用者の図書館や情報サービスの使い方に大きく影響する新たな情報技術やツールがあらわれたとき、図書館と図書館員はそれにどう向き合うべきか。生成AIを例に実践的に解…
★「ビジネス支援」内容紹介
日本の公立図書館におけるビジネス支援サービスの成り立ち、
現状や課題について、ビジネス支援図書館推進協議会の
創立メンバーである2人の講師(山崎博樹、齊藤誠一)
が解説する。
ビジネス支援 山崎博樹 齊藤誠一 - 司書トレ
日本の公立図書館におけるビジネス支援サービスの成り立ち、現状や課題について、ビジネス支援図書館推進協議会の創立メンバーである2人の講師が解説する。
「ビジネス支援」について、講師のお一人である
山崎博樹氏より、メッセージをいただきました!
司書トレとあわせてぜひご覧ください。
司書トレ「ビジネス支援」公開によせて
(山崎博樹)
2000年以前は、国内の公立図書館は、
いかにして本を多く貸出するかを重視していました。
しかし、このころになると、バブルが崩壊して
自治体の予算は厳しくなり、公立図書館にも
新しい展開が求められるようになりました。
対談で話したとおり、菅谷明子さんの論文をきっかけにより
ビジネス支援を明確に打ち出し始めたのは、丁度その頃のことです。
当時においても一部の図書館では企業に情報を提供したり、
産業全般に関しての資料を揃えたりはしていました。
ただし、ビジネス支援というサービス名を明確に打ち出し、
特定の相手をターゲットとして、その課題を明確にして
様々な取り組みを行うサービスはこれ以後のことになります。
当初は図書館業界ではこのビジネス支援サービスという
新しい取り組みに違和感もあり、一定の批判がありました。
一方ではマスコミ、一部の大学教員、関連する省庁からは、
好意的な反応があったと記憶しています。
このようにビジネス支援サービスは始まりましたが、
その対象は具体的に企業なのか、個人事業者なのか、
地域の住民なのか、明確ではありませんでした。
ただし、図書館員の意識改革、レファレンスサービスの充実、
関連資料の整備、住民や企業との連携は必須であると考えられ、
この点を推進するため、ビジネス支援図書館推進協議会を創立し、
ビジネスライブラリアン講習会を毎年行うことになりました。
それも昨年度で25回を数え、修了生も700名を超え、
全国で活躍しています。
ビジネス支援サービスを実施する公立図書館も300館を超え、
動画で紹介したとおり優れたサービスを実施する図書館が
いくつも生まれたことは、大変ありがたいことと考えています。
同時にターゲットを細分化し課題を明確にしたサービスとして、
高齢者支援、生活支援、行政支援、子育て支援等を行う
図書館が次々に誕生したことも、公立図書館の役割を
広げることになったと思います。
対談の中でも齊藤さんと話したとおり、
ビジネス支援サービスについては広報面、
図書館員の意識改革は不十分であり、
今後も普及活動を継続していかなければならないと思います。
最後になりましたが、この度はDBジャパンの三膳直美社長、
担当の奥田美幸さんの支えもあり、この動画を作成することになり、
多くの方々にビジネス支援サービスについて
わかりやすく紹介できたことを改めて感謝申し上げます。
その他書籍情報はコチラから▼▼▼
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YAカレント同好会のDBジャパン
DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。
YAカレント同好会のウェブサイトへようこそ!
中高生の「読みたい」に、よりそう選書のヒント いま読まれているYAを、図書館と学校へ。 YAカレント同好会は、ポピュラーなYA書籍群を明らかにし、中学生・高校生の読書…
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2026年8月25日(火)に配信予定です。
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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部


