リュディエ通信

リュディエ通信 Vol.58

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.58
2023/9/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

9月に入っても猛暑日が見られましたが、
そろそろ暑さも落ち着くのではと言われていますね。

さて、9月から10月にかけては文化祭・学園祭シーズンですね。
図書館を開放して、来場者に向けてイベントを
行うところも多いことでしょう。
保護者の方に図書館の様子を見てもらったり、
生徒が作ったPOPコンテストや読書クイズなどの
イベントを行うことで、読書推進にもつながりそうですね。

・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第28回「ライトノベルというジャンル」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] 司書トレ新着information
[5] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] ライトノベルAtoZ 第28回「ライトノベルというジャンル」

ライトノベルは「小説ジャンル」の一種です。
しかし、例えばファンタジーやミステリー、SFなど内容で
分類できるタイプのジャンルとはちょっと事情が違います。

ライトノベルはファンタジーやミステリー、
SFなどを内包した「小説の形」につくジャンルなのです。
その有り様を「ノンジャンル」や「ゼロジャンル」などと
呼ぶ向きもありました。

この連載の第1回で、一番基本的な定義として
以下のものを紹介しました(あくまで基本的なものに過ぎませんし、
また時間が経過してライトノベルが変質する中で「文庫サイズ」という
定義はほぼ外れたようにも思います)。
「イラストがついていて、文庫サイズで、
若者(中学生や高校生)向けの、娯楽小説」

これは、内容にはほとんど触れていませんよね? 
「若者向け」という要素がちょっと内容に関係してきますが、
しかし例えば「あまり若者向けではない」と
見られやすい歴史・時代ものであっても、
若者向けでヒットするケースはしばしば散見されます。
やはり内容とは基本的に関係がないと言えそうです。

「ゲームっぽい世界が舞台のファンタジー冒険もの」のように、
流行りのジャンル(内容)の作品が書店の棚や小説サイトのランキングに
ずらりと並ぶこともありますが、しかしそれはあくまで
流行り廃りの問題だ……というのも、以前触れたことがあります。
一見してワンパターンに見えても、実際にはいろいろな
ジャンル(内容)の作品が世に出され、読まれているものなのです。

この辺り、もししっくり来ない方がおられたら、
少年漫画のようなものだと思っていただけるとわかりやすいでしょう。
少年漫画は一つのジャンルですが、例えば週刊少年ジャンプの
連載ラインナップを見ても、実に多様なジャンル(内容)の
作品が並んでいます。読者の需要や編集部側の戦略と
いうものがありますから、似たような傾向の作品が増えたり、
あるいは「スポーツ漫画だけで三本も連載している!」
ということもなくはないです。

しかし、全体の傾向としては多種多様なジャンル(内容)
の作品が共存しているのです。
ライトノベルも同じなのだと考えてみてください。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第28回 古橋秀之
『ブラックロッド』シリーズ(ケイオス・ヘキサ三部作)、(電撃文庫、GoRA)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

その時代、人々が暮らす場所は、塔めいた巨大積層都市になっていた。
都市を成立させているのは人間の機械化(サイバー化)までを
実現させた科学、そして呪術・魔術。

そんな積層都市の一つ、〈ケイオス・ヘキサ〉に
現れたのが魔人ゼン・ランドー。
いくつもの都市を崩壊させてきた、恐るべき破壊者である。
ランドー追跡の任を与えられたのは、
黒杖特捜官ブラックロッドのうち一人。
「ブラックロッド」は名前ではない。
彼らの手にする黒杖に由来する役職の名前でしかなく、
名前も感情も封じられ、強力だが無個性な存在となっている。

そんな彼がランドーを追い、また相棒である魔女と
触れ合う中で変化していく――しかし、それさえも
陰謀のパーツとして、物語は加速していく。

以上が第一作『ブラックロッド』のあらすじです。
この作品でも登場する吸血鬼の過去を描く『ブラッドジャケット』、
そして物語がとてつもない結末へ辿り着く
『ブライトライツ・ホーリーランド』の三部作が、いわゆる
『ブラックロッド』シリーズ〈ケイオス・ヘキサ〉三部作となります。

以前紹介した高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』と並んで、
電撃文庫の初期を支えた著者の、代表的な作品になります。
長く絶版で伝説的な存在になっていたのですが、
近年、著者主導のクラウドファンディング企画によって
ついに復刊されましたので、満を持して扱わせていただきます。

本作(特に『ブラックロッド』)の、
サイバネティクス技術を施されたスーパーエージェントが、
自らの実存と向き合いながら巨大な陰謀に絡め取られていく様は、
伝統的なサイバーパンクの文脈に完全に合致しています。

しかしその一方で呪術・魔術が融合した特異な世界観は、
いかにもライトノベル的な「なんでもあり」精神の発露でもあって、
90年代のライトノベルに絶大な影響を与えました。
「ライトノベルってこういうものでしょ」という概念を
お持ちの方にこそ今読んでほしい、骨太のSFライトノベルです。

ただ、作品によって少々セクシャルな
要素も入ってきますので、そこはご注意を。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 ヤングアダルトサービス関連イベントの企画運営で
お困りのことがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事や、それ以外のことでも
「スキルアップ」したいことあれば教えてください。

以下、応募フォームよりご応募ください。

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※10月18日(水)までを締め切りとさせていただきます。

[4] 司書トレ新着information

「プレゼンテーション・スキル」(全館種共通)を新たに追加しました!
 
★「プレゼンテーション・スキル」内容紹介
相手に自身の考えを伝え行動を促すための
プレゼンテーションに関する技術。
利用者へのレクチャーや研修・ガイダンスにも応用できる、
話の基本構成や伝え方をより良くするための具体的な方法まで、
事例を用いて解説する。

プレゼンテーション・スキル 結城俊也

[5] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
『ショートストーリーを楽しむための児童文学・ライトノベル2011-2015』
A5・420頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-398-9
2023年9月刊行

短編集やアンソロジーの本から、テーマやジャンルに
応じて本を見つけられる!
読書初心者向けや朝読の選書、レファレンス、
ヤングコーナーづくりの資料の参考にもなり、ショートストーリーを
好きなジャンルで探したいときに便利な索引です。

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2023年10月25日(水)に配信予定です。

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リュディエ通信 Vol.57

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.57
2023/8/25発行
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今年はコロナが5類に移行してから初めての夏休み。
復活した花火大会や夏祭りに
出かけたという方も多いのではないでしょうか。

さて8月も終盤となり、秋が訪れます。
「食欲の秋」ということで、秋の旬の食材に
関連するような文学、絵本、レシピ本などを集めて
テーマ展示をしてみると、季節らしさも
感じられて良さそうですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム「生徒用リクエストボックスの設置」
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] コラム「生徒用リクエストボックスの設置」

年に数回ある、図書館に入れる新しい本を選書する機会。
基本的には図書担当の先生や学校司書さんが選びますが、
予算の何割かは生徒のリクエストを受け付けて
新しい試みとして、学校の数か所に図書館への
“リクエストボックス”を設置したという、
とある学校の司書さんからお話を聞きました。

従来のリクエストは、個人的に図書館へ行き、
自分の希望する本を記入した用紙を司書さんに渡し、
そこから先生と司書さんで選定するという形だったそうです。
それに対して、「もう一歩、自分たちで責任を持って本を選びたい!」
という意見があり、ボックス設置に至ったそうです。

投票用紙は何枚書いても良いですが、
しっかり名前を明記することが条件。
図書館から離れた場所にも設置したことにより、
普段は来館しない生徒も興味を持ったのか、
想像以上にたくさんのリクエストが集まったそうです。

その中から、すでに蔵書がある本や、
学校図書館にそぐわない本などを抜き、
図書委員会で白熱した審議が行われたとか。

自分が欲しい本だけではなく、
人がリクエストした本を選ぶことで、
「自分が好きだから」「読んでみたいから」という理由以外に、
「この本は学校にとって必要かどうか」
「よく読まれる一冊になるのか」まで視野が広がり、
本への興味が深まる機会になったようです。

また、みんなで議論を交わすことで、
選ばれた本への愛着も増したようで、
実際にリクエストで選ばれた本は、
あっという間に貸出されたそう。

図書委員はもちろんのこと、そうではない生徒にとっても、
与えられた本だけではなく、
自主的に本を選ぶ経験が出来るこのような活動。
どの本も大切に選ばれてここにあるんだということを
再確認する機会にもなりそうですね。
選書という一大イベントに、生徒を巻き込んでみるのも
良いのかもしれません。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『変な家』
(雨穴 著 飛鳥新社 2021年7月22日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

YouTubeで大人気だった不動産ミステリー小説が書籍化。
登場人物の会話が実話のようにリアルで、
謎の間取りの家は何のために存在していたのかを、
実際に間取り図を見ながら推理していくことができるので、
謎解きが好きな子にもおすすめです。
ぞくっとするような伏線回収がたくさん散りばめられていて、
ページをめくる手が止まらなくなるような一冊です。

[3] 読者アンケート

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リュディエ通信vol.57 アンケート

※2023年9月18日(月)までを締め切りとさせていただきます。

[4] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
サクサク書ける! 良いレポート・卒論
~プロの情報リサーチ術「文献調査法から入手法まで」~
A5・72頁 定価1,320円(本体1,200円+税10%)
ISBN 978-4-86140-364-4
2023年7月刊行

『文献調査法』の著者・毛利和弘氏が伝授!
“良い”レポート・卒論作成の近道となる“文献調査&文献入手法”を紹介!
情報リサーチのプロが教える時短テクニックで、
誰でも、無理なくレポートや卒論が作成できます。

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リュディエ通信 Vol.56

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.56
2023/7/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

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毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
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第169回の芥川賞と直木賞が発表されましたね。
芥川賞を受賞した『ハンチバック』の著者・市川沙央さんは、
ご自身も重度の障害をお持ちで、
「読書バリアフリー」を訴えられています。

そして、まさに読書のバリアフリーにつながる
「視覚障害者サービス」の考え方をテーマにし、
図書館業務に役立つ“考え方”をストーリーから学べる
「教えて!先生」シリーズの第2弾が本日発売です!
もしよろしければお手に取ってみてください。
※[6]の新刊案内もぜひご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第27回「転生もの」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第9回
[4] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[5] 司書トレ新着information
[6] DBジャパン新刊information
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[1] ライトノベルAtoZ 第27回「転生もの」

本連載ではいくつか、いわゆる「なろう系」から流行して
他ジャンルにも波及した物語パターンを紹介してきました。

今回紹介するのは、それら「なろう系」を源流とするパターンの中でも
出世頭、親玉格と呼んでいいであろうパターン……「転生もの」です。
近年はまたちょっと事情が違うのですが、少なくともある時期、
ウェブ小説由来の物語といえば転生ものばかり、という頃は確かにありました。

では、そもそも「転生もの」とは何でしょうか?
これはある世界(多くの場合は現実の地球)に生きていた主人公が、
何かしらの事件(トラックに轢かれるというのが定番でした)によって死に、
異世界に生まれ変わるところから始まる物語です。

この時、多くの主人公は何らかの特殊能力
(生まれ変わった時に得た特別な能力や、現代人として
備えている、異世界では異質の価値観や知識など)を持っており、
それによって大活躍していきます。

とはいえ、このような物語の形は近年突然生まれたわけではありません。
古くはファンタジーの源流的作品である『ナルニア国物語』において
主人公たちはタンスを通って異世界へ旅立ちましたし、
『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』で主人公が訪れる場所も
ほぼファンタジー世界のようなものです。

アニメですが『聖戦士ダンバイン』は
「主人公がバイクに乗っていたら交通事故に遭って異世界へ飛ばされる。
特別な能力を目覚めさせた主人公は異世界での戦争に関わっていく」という、
「なろう系」における転生ものにかなり近い構造を持っています。

ただ、これら先行作品は「転生」よりも「転移」、
すなわち自分自身で移動するケースがほとんどでした。
対して「なろう系」でブームになった諸作品は、その多くで主人公が元の体を失い、
生まれ変わって異世界に現れます(転移の作品も少なからずありましたが)。

理由についてはいろいろと考えられ、一つには絞れません。
「元の世界に帰ることを目標にしてしまうとストーリー展開が縛られ、
話が短く終わってしまう」「現代人の常識と異世界人としての
生活の両方を無理なく兼ね備えることができる」
「現代のおじさんにして異世界の若者、という
読者が共感しかつ憧れられるキャラクター性を作ることができる」
などを一例として提示しておきます。

こうして、「なろう系」といえば(ライトノベルといえば)、
ファンタジー異世界を舞台にした転生もの、
と語られるようになっていくわけです。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第27回 高橋弥七郎『灼眼のシャナ』(電撃文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

この世とは違う異世界、 “紅世(ぐぜ)”。
そこからやってくる怪物めいた存在、
“紅世の徒(ぐぜのともがら)”は人間を食う。
ただ肉として食うのではなく、その“存在の力”を奪い、
そもそも最初からなかったようにしてしまうのだ。

高校生・坂井悠二もまた、“紅世の徒”に食われ、
本人の自覚がないまますでに死者となっていた。
今はただ、生きているように見せかけられた状態にされているに過ぎない。
彼にその真実を知らせたのは、“紅世の徒“の中でも
特に強力な“王”と契約して超常の力を得て、
“紅世の徒“と戦うフレイムヘイズの少女だった。

名を持たない彼女に「シャナ」と名付けた悠二は、
次々と現れる“紅世の徒“たちと戦い、
また他のフレイムヘイズとも遭遇する中で、
大きな運命のうねりへと巻き込まれていくことになる……。

2000年代のライトノベルを代表するヒット作の一つである本シリーズは、
独自用語が多用され、バチバチにハッタリを効かせた、
壮大なスケール感のバトルものです。

しかし同時に、複雑な状況に追い込まれた悠二と、
ほとんど戦闘機械のようだった序盤から人間性を獲得していくシャナ、
そして悠二に想いを寄せるクラスメートの吉田一美が織りなす
甘酸っぱい三角関係を楽しむ青春ものでもあります。

もちろん長いシリーズの中ではこの三人以外にも
さまざまなキャラクターが登場し、
それぞれの思惑で物語の中を動き回るため、
非常に盛り沢山な展開を味わうことができるのです。

巨大なフルーツパフェを連想させるような
物語全体のボリュームと多彩さは、
この時代のライトノベルを象徴するあり方の一つです。
2000年代のライトノベルについて知りたい人は、
是非、本シリーズに挑戦してほしいですね。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第9回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での
日常の出来事を綴っています。

先日、昨年度の卒業生が「里帰り訪問」という
イベントのため久しぶりに来校。
自分が入学した高校の紹介を中学3年生に発表してくれました。

イベントを無事終え、図書委員だった元男子生徒が、
図書館にも立ち寄ってくれました。
不思議と、何ヶ月ぶりという気はしなかったものの、
少し伸びた背と低くなった声に時の流れを感じます。

後輩たちは、言葉や表情にはあまり出さないけれど、
とっても嬉しそうで、最近読んだ本やマンガ、
アニメの話に花を咲かせていました。

会話の中で、通っている高校の図書館の話に。
「ラノベも置いてあるんだよ! その本を借りている子がいたから
声をかけてみたら、他の趣味もめちゃくちゃ合ってさー!」とのこと。

中学生の頃は、あまり自分から話しかける
タイプではなかったのに、著しい成長。
高校でも、図書館という場所で、本を通じて、出会い、
しっかり繋がっていっている話を聞けて
本を介して人と近づくことができた経験を、
自分もあらためて思い返してみよう、と思った夏の放課後でした。

[4] 読者アンケート

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その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 選書の際に参考にしているメディア(情報サイト、情報誌、書籍)
などがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事や、それ以外のことでも「学び直し」したいこと
あれば教えてください。

以下、応募フォームよりご応募ください。

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※8月18日(金)までを締め切りとさせていただきます。

[5] 司書トレ新着information

「点字図書館基本」(全館種共通)を新たに追加しました!
 
★「点字図書館基本」内容紹介
あまり知られていない点字図書館の業務の概要と特徴を、
具体例を示しながら説明する。また、今の社会での
点字図書館の立ち位置、関わりを確認する。

点字図書館基本 平井 利依子

[6] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
『平井先生。図書館では視覚障害がある方に向けてどんな支援ができるの? 
~ストーリーでわかる視覚障害者サービスの考え方~』
A5・160頁 定価1,980円(本体1,800円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-332-3
2023年7月刊行

図書館業務に役立つ考え方が物語で学べる「教えて!先生」シリーズの第二弾!
図書館司書が「平井先生」から、視覚障害者支援サービスの
基本的な”考え方”を学ぶ本書。視覚障害の症状や原因が多様に
あることへの理解、利用者それぞれに応じた視覚障害者サービスのあり方、
見えない・見えにくい方のための読書形態や読書環境についてなど、
視覚障害者支援の知識が身につく一冊です!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.55
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YA層に人気な映像化作品。
映像を見る前に先回りして原作を読んだり、
映像を見た後に原作を確かめるなどその楽しみ方は様々です。

7月には、1937年に発表された吉野源三郎氏の
『君たちはどう生きるか』が宮崎駿監督で
映画化されると話題ですね。
映画を見る機会が多くなりそうな夏休みに向けて、
メディア化作品のテーマ展示も良さそうですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] 司書トレ新着information
[5] DBジャパン新刊information
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[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」

「もうすぐテストだけど息抜きに本が読みたい! おすすめの本はありませんか?」
と、生徒からレファレンスを受けることが
多々あると学校司書さんからお話を聞きました。

薦めた中でもっとも中学生に人気を集めたのは、
若者向けに作られている「新書」。
知識が深められるような専門書や、自己啓発もの、
人生論などが分かりやすく学べる実用書など種類豊富で、
YA世代が読みやすい柔らかな文章で書かれているものが多いとか。

また「新書」ならではの持ち運びやすいサイズ感に加えて、
表紙や挿絵のイラストも綺麗かつキャッチーなのが
中学生たちが手に取りやすい所以だそう。
難しすぎず、幼稚すぎず、人から見られた時におしゃれで
素敵な本を読んでいるように見えるのも高ポイントのようです。

そして勉強の合間や疲れてしまったときに、
パラパラとページをめくって気になった章から読むなど、
どこからでも読み進められる気軽さも魅力のひとつ。

「この人の考え方に共感した!」
「こんな研究結果が出ているんだって。自分も試してみよう」など、
まだ心も頭も柔軟なYA世代にとって、
本の内容が大きな刺激や指針になることも多く、
お気に入りの「新書」を手元に置いて、繰り返し読む生徒も。

新学期が始まり、あたらしい環境にようやく慣れてくるこの季節。
ストレスやプレッシャーからくる悩みも増えてくる頃なので
肩の力を抜いて読めるYA世代向けの「新書」を
揃えてみるのもいいかもしれません。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『自分を好きになれない君へ』
(野口嘉則(著) 小学館 2022年6月30日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

どんな自分も認めてあげることの大切さ。
自己受容することによって、
自己肯定感を育てていく方法を分かりやすく学べます。
すぐに実践できる内容が豊富で、持ち運びしやすいサイズなので、
ちょっと疲れてしまったときにお守りがわりになる一冊です。

[3] 読者アンケート

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Q2 選書で参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事またはお仕事以外でも「スキルアップ」したい内容があれば教えてください。

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※2023年7月18日(火)までを締め切りとさせていただきます。

[4] 司書トレ新着information

「探究的な学習と図書館利用」(小中学校図書館)
を新たに追加しました!
 
★「探究的な学習と図書館利用」内容紹介
探求的な学習のプロセスや探求的な学習に欠かせない
図書館の有効な利用方法を解説する。小中学生向けに
手に取ってもらいやすい児童書を多く取り入れ、
豊富な書影を交えて紹介していく。

探究的な学習と図書館利用 中村 伸子

その他コンテンツも公開中!

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テーマ・ジャンルからさがす子育て関連本2021
A5・570頁 定価28,600円(本体26,000円+税10%)
ISBN 978-4-86140-342-2
2023年6月刊行

親子の関わりや家庭教育、発達障害などの心や体の健康関連、
不登校などの社会問題、受験や学校教育まで多彩な書籍を探せる索引が登場!
2021年に日本で刊行された、妊娠から乳幼児期、学童期、青年期まで、
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その時期に、中学生・高校生によく読まれている
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「リュディエ通信」次回は2023年7月25日(火)に配信予定です。

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「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.54

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.54
2023/5/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

6月に入ると夏休みももう間近。
行動制限のない久しぶりの夏休みということもあり
アウトドアの遊びの計画を立てる人も多そうです。

旅行やキャンプ、ハイキング、イベントなど
屋外活動に関連する書籍を展示してみるのも良さそうですね。

・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第26回「ライトノベルとセカイ系」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第8回
[4] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[5] 司書トレ新着information
[6] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] ライトノベルAtoZ 第26回「ライトノベルとセカイ系」

ゼロ年代に流行し、現在は言及されることこそ減ったものの、
手法として定着したように思われるエンタメのジャンル・パターンとして、
「セカイ系」があります。もちろんライトノベルでも、
ある時期セカイ系的な作品が多いに刊行されました。

その定義は非常に揺らいでいるのですが、一般的な理解としては
「主人公とヒロインの関係性が、世界の危機のような
大規模なものに直結する(地域や国家、組織など、
社会的な要素があまり描写されない)物語」
というものである、と考えて良いでしょう。
このパターンの魅力としては、余計なことを書かないで済むことにより
物語のテーマに注力することができる、という点があります。

つまり社会的な物事を書こうとすると複雑になりがちなところを、
「結局のところは主人公が少女の心を動かせるかどうか」
の話にすることで、物語をシンプルに、
そしてよりドラマチックにしやすくなる、というわけです。

例えばライトノベルではしばしば
「親の片方あるいは両方がなんらかの事情で不在である」
という設定が出てきます。
こうすることで主人公は比較的自由に行動することができて、
ある日突然飛び込んできた謎の美少女と同棲することも可能になる、
というわけです(片親がいる場合には隠す必要がありますが、
両親がいるよりは隠しやすくなるでしょう)。

「セカイ系」の有名どころの作品としては
アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズがあります――というよりは、
当初、「セカイ系」とは「エヴァンゲリオンのような、
一人語りが激しい作品」の意味として用いられたようです。

その後、主にインターネット上などで語られるうちに定義が変質し、
前述したような定義が一般に語られるようになりました。
ライトノベルでもセカイ系的と見做される作品は数多くあり、
『イリヤの空、UFOの夏』や
『涼宮ハルヒ』シリーズなどが代表例です。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第26回 鴨志田一『青春ブタ野郎』シリーズ 
(電撃文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

シリーズの第1巻
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』は
このような展開から始まる。

高校二年生の梓川咲太が学校の図書館で目撃したもの。
それはバニーガール姿の美少女だった。
存在そのものも奇妙だったが、より異常だったのは、
咲太以外の誰も彼女の存在に気付く様子がなかったことだ――。

このバニーガール姿の美少女は桜島麻衣という女子高生で、
咲太の先輩(すなわち「バニーガール先輩」)にあたり、
しかも有名な女優でもあった。

そんな彼女が先のような状況になったのは、
都市伝説的に語られる思春期症候群(思春期に起きる不思議な現象)の一種、
「空気として振る舞ってきたがゆえに本当にみんなに見えなくなる」
現象のせいであると考えられた。
咲太は彼女のために何ができるのだろうか?

本シリーズはこの連載の中で紹介してきた作品の中では
ちょっと珍しめの、現在も刊行が続く人気シリーズです。
「名作紹介」と題した通り、比較的古めの作品を多めに
紹介してきましたが、今回はぜひこのシリーズを紹介したく思い、
ちょっと例外の選択をしてみました。

それは、ライトノベルAtoZで扱ったテーマからの繋がりで、
本シリーズがゼロ年代以降も生き残った“セカイ系的”作品だと感じるからです。
セカイ系はゼロ年代に盛り上がり、
以後はあまり目立たなくなったように言われがちですが、
実際にはその要素を感じる作品は今もあって、
『青春ブタ野郎』シリーズはその中の一つと言えます。

例えば、作品の中心的な要素である思春期症候群は
思春期の安定しない心情・感情から生まれ、
周囲にまで影響をもたらします(麻衣の存在に誰も気づかなかったように!)。
これはセカイ系的なストーリー展開そのものであることに
皆さんならわかっていただけるでしょう。

また、この物語の大きな転換点として、
「主人公が社会に対して勇気を出す」というイベントが設定されています。
これは単に閉じたセカイの中での物語というだけではなく、
より先に進んだ形のセカイ系なのではないかと思い、
これはぜひ紹介したいと感じて今回取り扱いました。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第8回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での
日常の出来事を綴っています。

4月と5月、国語の授業の合間を縫って、
中学生たちが図書館のオリエンテーションを受けに来てくれて
日本十進分類法の復習とブックトークをしました。

久しぶりに来館したという生徒や、入学・転入をしたばかりで
初めてこの学校の図書館へ来たという生徒もいて、
なんだかみんなワクワクとした様子。

勉強や部活動で忙しく、
図書館から足が遠のいてしまう中学生たち。
まず、最初の一冊を借りてもらうことが大切です!

本好きな子には読みごたえのある一冊、
漫画好きな子には4コマ漫画付きのエッセイ、
文字をたくさん読むのが苦手な子に向けては
少し大人っぽい写真が入った図鑑など、
自分の通う学校図書館にどのような本があるかを
知ってもらうために、手を替え、品を替えて紹介。
それは映画館で予告を観ていると、興味のある映画が
次々に見つかるのと似ているなと思います。

そして、図書館が心安らげる場所であるように
自分が気になったことや、わからないことは
いつでも調べに来てねと、
生徒たちへの声かけも心掛けています。

[4] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 選書の際に参考にしているメディア(情報サイト、情報誌、書籍)
などがあれば教えてください。

Q3 利用者向けの図書館イベントで工夫していることが
あれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事に関連することで「スキルアップ」したいことが
あれば教えてください。

以下、応募フォームよりご応募ください。

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リュディエ通信vol.54 アンケート


※6月18日(日)までを締め切りとさせていただきます。

[5] 司書トレ新着information

「開かれた図書館への転換」(公共図書館)を新たに追加しました!
 
★「開かれた図書館への転換」内容紹介
1960~70年代の公共図書館が「開かれた図書館」に転換する流れを
理解するために重要な要素や知識について説明する。
豊富な資料を紹介しており、さらに加えてレファレンス動画
『開かれた図書館への転換~資料編~』にてその資料を解説する。

開かれた図書館への転換 塩見 昇

[6] DBジャパン新刊information

~新刊案内~

『テーマ・ジャンルからさがす学習支援本2015①
社会・生活・暮らし/状況・行動・現象/科学・化学/自然・環境/
星・宇宙・地球/生物/動物/恐竜・絶滅生物・古生物・古代生物/
情報・通信・メディア/物質・物体・資源』
A5・368頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-368-2
2023年5月刊行

『テーマ・ジャンルからさがす学習支援本2015②
産業・技術/立場・職業/歴史上の人物・著名人/歴史/道具・装置・機械/
交通・乗りもの/年代・時代/文化・芸能・スポーツ/
場所・建物・施設・設備/学問・理論/地域情報/作品情報』
A5・398頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-369-9
2023年5月刊行

子どもの学習に役立つ本を探せると好評!
2015年に刊行された学習支援本2,049冊をテーマ・ジャンル別に収録。
調べ学習支援や自由研究のテーマ決め、知的好奇心を育む本など
幅広い分野の学習支援本が選べるレファレンスツールです。

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リュディエ通信 Vol.53

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.53
2023/4/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

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毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
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全国各地で“夏日”が続出し、
早くも夏の訪れを感じる今日この頃ですね。

さて、先日2023年の本屋大賞が発表されました。
書店員さんが選ぶ、“売りたい”本を表彰する賞ですが、
一般の読者の方にも広く支持されるため、
図書館でも本屋大賞の歴代受賞作品や、
受賞された作者ごとのコーナー展示をしてみたら
注目を集めそうですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] 司書トレ新着information
[5] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」

昼休みや放課後に学校図書館へ立ち寄り、
学年を越えて気の合う仲間とお喋りを楽しむYA世代が多いと、
学校司書さんからお聞きしました。

何についての会話が多いかというと、それはズバリ”推し活”。
アニメやゲーム、VTuber等の二次元を推している子は、
そのキャラクターのグッズの話や声優さんについて熱く語ってくれて、
推しが一緒だと勿論のこと、好みが違ってもそれはそれで盛り上がるそう。

そんな生徒たちに人気なのが、
推し活に使える表現や語彙が集められた英単語集や、
栄養素を異性に置き換えて擬人化された栄養素図鑑。
自分が好きなものや人を勉強に投影して、楽しみながら勉強することで、
勉強への苦手意識を克服したり、
集中力が高まるなど、相乗効果があるようです。

また、本に登場するキャラクターになりきって
文通する遊びをしている中学生もいるのだとか。
自分が普段は使わない表現や言葉を用いることで、
文章力が上がる効果もあるそうです。

他にもK-popや韓流ドラマにハマった影響から、
韓国語を勉強したいと本を借りにくる子も多いそう。
そんな生徒のために、すぐに実践できるライトな韓国語集も
図書館に置いているとのことでした。

このように、“推し”を生かして、楽しみながら
勉強をするYAが増えている昨今。
新学期になり、それぞれの趣味や好きなものが分かってきたところで、
コミュニケーションツールにもなりそうですね。
変化球の勉強ツールを図書館に置いてみるのもいいかもしれません。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『世界が広がる推し活英語』
(監修・劇団雌猫 学研プラス 2022年3月10日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

漫画・アニメ、ゲーム、アイドル…さまざまなジャンルで
推し活をしている100人以上のオタクの方々に協力をしてもらい
制作されたというユニークな一冊。
豪華音声ダウンロード付きなのも魅力のひとつです。
すぐに実践できる表現や単語がたくさんあるので、
英語が苦手な方もオススメです!

[3] 読者アンケート

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※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 レファレンスで参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事またはお仕事以外でも「学び直し」したい内容があれば教えてください。

ご応募はコチラから▼▼▼

リュディエ通信vol.53 アンケート

※2023年5月18日(木)までを締め切りとさせていただきます。

[4] 司書トレ新着information

「専門資料収集・管理・提供」(専門図書館)を新たに追加しました!

★「専門資料収集・管理・提供」内容紹介
利用者にとって使いやすい専門図書館を実現するための、
資料の収集から除却・廃棄までのあり方。
資料の電子化・多様化・高額化など、
時代の変化に応じた資料収集管理も視野に入れつつ説明する。

専門資料収集・管理・提供 結城 智⾥

その他コンテンツも公開中!

司書トレのサイトはコチラから▼▼▼

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[5] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
テーマ・ジャンルからさがすビジネス支援本2018―仕事と働き方を考える本―
A5・592頁 定価28,600円(本体26,000円+税10%)
ISBN 978-4-86140-348-4
2023年3月刊行

テーマ・ジャンルからさがすビジネス支援本2018―事業の経営を考える本―
A5・666頁 定価28,600円(本体26,000円+税10%)
ISBN 978-4-86140-349-1
2023年3月刊行

2018年に刊行されたビジネス支援本を編纂し
個人の仕事や働き方に関連した書籍を収録した
「―仕事と働き方を考える本―」、
事業の経営に関連した書籍を収録した
「―事業の経営を考える本―」を刊行!

選書、レファレンス、テーマ展示の参考資料など、
用途に応じてビジネス支援本が探せる
便利な図書館のレファレンスツールです!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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リュディエ通信 Vol.52

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.52
2023/3/25発行
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毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
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★新型コロナウイルスの規制が緩和され、
お花見を楽しんだという方もこれから楽しむという方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

さて、年度始めは、多くの方が新たな目標や挑戦を
設定する機会が多いですよね。

例えば「学び直し」をサポートできるような
数学や英語、社会科学など科目や分野ごとの参考書籍や
進路や就職活動に役立つような情報本を集めたテーマ展示、
自己啓発についての図書館イベントなどを
企画してみるのも良さそうですね。

・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第25回「異能バトルものの経緯とポイント」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第7回
[4] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[5] 司書トレ新着information
[6] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] ライトノベルAtoZ 第25回「異能バトルものの経緯とポイント」

ライトノベルで人気のあるジャンルの一つに、
「異能バトルもの」(言い方は他にもいろいろありますが)と呼ばれる、
文字通り特別な能力=異能によるバトルが
物語の中心になっているものがあります。

異能のバトル自体は異世界ファンタジーやSFなど
さまざまなジャンル・世界観を舞台に描かれますが、
特に「異能バトルもの」と呼ばれる場合は
『とある魔術の禁書目録』シリーズなど、
現代ファンタジーに分類される世界観を舞台にした
作品であることが多いと思われます。

ライトノベルだけでなく漫画・アニメ・ゲームなど
多様な媒体に存在する異能バトルものですが、
ルーツを遡ると江戸時代の小説や講談にたどり着きます。
この頃、個性的なキャラクターが登場しバトル展開が続いていく作品として
曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』がありますし、
猿飛佐助や霧隠才蔵などの忍者が魔法・超能力めいた術で
活躍する忍者の講談ものもありました。

次の大きなターニングポイントとして、
山田風太郎の『忍法帖』シリーズがあります。
特異な能力を持つ忍者たちによるバトルがメインなのですが、
単に武器や動物を使うなどいかにも忍術的・魔法的な技を使うだけでなく、
「地面の中を泳ぐ」「体毛が針になる」など、
現代の異能バトルものにいてもおかしくないような能力者までいるのです。

この『忍法帖』の特異な能力者たちの在り方は、
横山光輝『伊賀の影丸』をはじめとする忍者もの漫画を経由して、
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズなど、
特に週刊少年誌でよく見られるバトル系作品へ繋がり、
先述したように異能バトルものが
多様な媒体で花開くことになったのです。

なお、ジャンルとしての注目ポイントは『忍法帖』シリーズや
忍者もの、週刊少年誌のバトルものでもそうだったように、
能力を伏線とした展開(意外な使い方や、能力の成長など)や、
能力者同士の裏の取り合い、腹の読み合いなどにあることが多いようです。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第25回 浅井ラボ『されど罪人は竜と踊る』
(角川スニーカー文庫、小学館ガガガ文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

「咒式」――世界への干渉によって化学・物理現象を起こす
魔法的な技術があり、また人知を超えた存在である竜が生きる世界。
掃き溜めの街と呼ばれるエリダナで暮らす、
数々の事件に巻き込まれる二人の咒式士が物語の主人公だ。

不運な化学練成系咒式士ガユスと、
ドラッケン族と人間のハーフで戦闘狂の生体強化系咒式士ギギナ。
はっきり言ってどちらも性格が悪く、仲も悪い二人は、
普段はとにかく悪口雑言の言い合いしかしないのだが、
危機となれば息の合った見事なコンビネーションを披露する。

そんな二人が、人間、竜、そしてさまざまな国々が
絡む陰謀に次々と巻き込まれ、命懸けの死闘を演じることになる……。

本シリーズは、角川スニーカー文庫で展開していた頃から、
裏切りや悲劇、陰謀が乱舞するダークでハードな展開で注目され、
「暗黒ライトノベル」と呼ばれた人気作です。

世界観としては異世界ファンタジーに分類される
タイプのものなのですが、いわゆる「中世ヨーロッパ風」的な
中世と近世が入り混じったような世界ではありません。

「咒式」の設定からも分かるようにSF的な色合いが強く、
「咒式」を使うために必要な道具「咒式剣」が
機械的な機構を持っていることなど、
世界観としてもより近代・現代的な雰囲気を持っています。

先述したようなダーク・ハードな展開が
この世界観とマッチしていて、独特の味わいがある作品です。
加えて、「咒式」をはじめとするキャラクターたちの
特異な能力がぶつかり合い、先の読み合いや激しいバトルが
展開していく様子も大きな魅力になっています。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第7回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での
日常の出来事を綴っています。

先日、私が勤めている学園の図書館で、
中学3年生と小学1年生の交流会が行われました。

その交流に使われたのが絵本。
中学生が自分で選んだ絵本を小学生に
読み聞かせしてくれるという、素敵な企画です。
自身が小さな頃に好きだった絵本を選ぶ生徒が多く
「あれも知ってる!これも懐かしい!」と大盛り上がり。

読み聞かせを始める前は緊張していた様子でしたが、
1年生が喜んでお話を聞いてくれるので、
途中からはリラックスして読み聞かせをしていました。

中には「最近妹が大きくなったから読み聞かせをするのは
久しぶりなんだ!前よりも腕が落ちたなぁ〜!」なんて
話してくれる生徒もいて、なんとも微笑ましい光景でした。

相手の目線に立ち、伝わるように、喜んでもらえるようにと
一生懸命な中学生たちの姿は、普段私たちに見せる顔とはまた違って、
とても頼もしく感じるとともに、年齢問わず人と人とを結んでくれる
絵本の魅力も再確認することができました。

[4] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 レファレンスの際に参考にしているメディア(情報サイト、情報誌、書籍)
などがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事に関連することで「スキルアップ」したいことが
あれば教えてください。

以下、応募フォームよりご応募ください。

▼▼▼
https://ya-current.com/magazine52inquery/

※4月18日(火)までを締め切りとさせていただきます。

[5] 司書トレ新着information

「専門情報活用」(専門図書館)を新たに追加しました!

★「専門情報活用」内容紹介
ワンパーソン体制で勤めることの多い専門図書館において、
利用者のニーズに的確に応えるための目録作成や資料分類のあり方。
講師の所属する専門図書館での事例も交えつつ、
専門図書館の情報提供の方法論について説明する。

専門情報活用 結城 智⾥

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[6] DBジャパン新刊information

~新刊案内~

『テーマ・ジャンルからさがす健康情報の本2020』
A5・418頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-336-1
2023年2月刊行

ヘルスリテラシーを高められる! 健康法、闘病記、病気情報、
食生活など幅広い分野をカバーした健康情報本の索引。
2020年に日本で刊行された健康に関する本1,336冊を
テーマ・ジャンル別に収録したレファレンスツールです。

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https://www.db-japan.co.jp/books/

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.51
2023/2/25発行
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★いよいよ開催間近!★
「教えて!先生」シリーズ監修者セミナー
「資料を未来につなぐ 東日本大震災で考えたこと」のご案内

『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』の監修者であり、
都立中央図書館で、資料保全専門員として
長年資料の保存と修理に携わっている眞野節雄先生。

本セミナーでは、図書館資料を未来に繋げるために考えたことや、
資料保全に従事する上で、日々大切にされている
基本的な資料保存の“考え方”を眞野先生にお話いただきます。
ぜひ、ご参加ください!

■開催日時
3月11日(土)15:00~16:00
■開催方法
ZoomまたはYouTubeでのオンラインセミナー
■参加費
1,500円(税込)

詳細・お申し込みはコチラから▼▼▼

「教えて!先生」シリーズ監修者セミナー「資料を未来につなぐ 東日本大震災で考えたこと」のご案内

・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] DBジャパン新刊information
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[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」

今回は、中学1年生の国語の先生から
「試験に純文学作品を出したが読めない子が増えている…」
という相談を受けた学校図書館の司書の方からお話を伺いました。

先生と相談をする中で、この機会に純文学作品に触れてもらおうと、
学校図書館での展示を企画したそうです。
展示する本は、生徒たちが手に取りやすいよう
表紙がイラストになったものや、
美しい挿絵がたくさん入ったものを多めに収集。

その中でも、特に貸出に多くつながったのは、
絵本と小説の間のような「画本」だそうです。
「画本」は絵本よりは文字量は多めですが、
絵が豊富に使われているため、
視覚効果も手伝って読みやすいのだとか。
男子生徒の何名かは「文字が大きいので
読書が苦手な自分に向いている」と話してくれたようです。

そのほか、作品の中に出てくる言葉や物を写真やイラストで
紹介されている事典も関連本として人気に。
作品の時代背景がイメージしやすくなるようなコラムもあるなど、
現代の子どもには身近ではない事柄を知ることができ、
事典で調べながら読む生徒もいたそうです。

このようにちょっと難しいような純文学でも、
作品を違った視点から読むことで理解も深まり、
読む楽しみを一層感じられるようになりそうですね。

もうすぐ春休み。じっくり読書をする時間が増えるとともに、
新学期の学力向上にも一役買いそうな純文学の「画本」や
「語彙辞典」などの参考本を取り揃えてみるのもいいかもしれません。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
乙女の本棚『夢十夜』
(夏目漱石(著) しきみ(絵) 立東舎 2018年12月15日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

原作の幻想的な世界観をさらに深めるような
現代風で美しい挿絵がふんだんに使われた一冊。
読書が苦手な人やイラストを描くのが好きな人にもおすすめ。
まずはイラストのない定番の書籍を読んでから
こちらを読んでみたり、その逆を試すなどでも、
さまざまな楽しみ方ができそうです。

[3] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 選書の際に参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事またはお仕事以外でも「スキルアップ」したい内容があれば教えてください。

ご応募はコチラから▼▼▼

リュディエ通信vol.51 アンケート

※2023年3月18日(土)までを締め切りとさせていただきます。

[4] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
学習支援本から理解を深めるSDGs
図鑑・児童書ノンフィクション・物語・学習まんが 2015-2019

A5・376頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN 978-4-86140-334-7
2023年1月刊行

SDGsの目標に関連したテーマやジャンルから
学習支援本を探すことができる索引が登場。
選書、レファレンス、テーマ展示の参考になりそうな
資料を探せる便利な図書館のレファレンスツールです!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。

YAカレント同好会のウェブサイトへようこそ!

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2023年3月25日(土)に配信予定です。

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その他ご要望に関しては以下のお問い合わせフォームより
ご連絡ください。

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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.50

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.50
2023/1/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

★弊社社長の三膳が講師を務めました
新宿区立中央図書館様主催のビジネス情報支援講演会
「女性の働き方 ~お悩み解決には図書館を~」が
本日1月25日(水)より、
新宿区の公式YouTubeチャンネルにて配信されています!

本講座では、「女性の働き方」を大枠のテーマとし、
「ビジネス情報支援」という観点で、
図書館の有効な活用方法や、
新宿区立中央図書館様において提供されている情報や支援内容、
働く女性が多く抱えるお悩みや解決方法、
場面別のケーススタディなどについてお話ししています。

2023年2月28日までの期間限定配信となっていますので、
ぜひご覧ください !

「女性の働き方 ~お悩み解決には図書館を~」(前編)

「女性の働き方 ~お悩み解決には図書館を~」(後編)

【新宿区 公式チャンネル】
https://www.youtube.com/@CityShinjuku

・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第二十四回「悪役令嬢もの」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] 『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』刊行記念セミナー
「資料を未来につなぐ 東日本大震災で考えたこと」のご案内
[4] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第6回
[5] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[6] 司書トレ新着information
[7] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] ライトノベルAtoZ 第二十四回「悪役令嬢もの」

前回紹介した「追放もの」と同じく、「なろう系」から出発して
他ジャンルにも流行した定番パターンに、「悪役令嬢もの」があります。
なかなかパンチのあるキーワードなので、聞いたことがある人も
少なくないのではないでしょうか。

この物語パターンでは、「悪役令嬢」と呼ばれるキャラクターが
基本的に主人公を務めます。悪役令嬢は「悪役」つまり
本来の主人公と敵対するライバル的なポジションのキャラクターで、
かつ「令嬢」すなわち気位の高いお嬢様であると言うのが
ベーシックな形ということになります。
ここからもわかる通り、本当は主人公を務めないキャラクターを
主人公にする、逆転の発想・構造にこそ面白さがあるわけです。

多くの場合、悪役令嬢ものは乙女ゲーム
(主人公の女性がイケメンたちと交流するゲーム)の構造を利用します。
乙女ゲームの世界あるいは乙女ゲーム風の構造を持つ世界を舞台に、
悪役令嬢ポジションのキャラクターが、「このままだと破滅する」
という展開に抗っていく様が物語の中心になります。

このパターンのちょっと面白いところとして、
「いわゆる乙女ゲームにはあまり悪役令嬢的なキャラクターはいない」
とされていることがあります。
しかしその一方で、日本エンタメの長い歴史の中では、
「主人公を目の敵にする気位の高いお嬢様」的キャラクターは
複数存在するのです。
おそらく悪役令嬢ものは単に乙女ゲームを真似たのではなく、
そのようなさまざまなエッセンスが混ぜられ、
作り上げられたものと思われます。

このような、多数の元ネタから新しい発想が生み出されるのも、
ライトノベル(をはじめとするエンタメ)の
面白いところだと私は思うのですが、いかがでしょうか。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第二十四回 高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』(電撃文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日何があったか
全く覚えていない、と気づく。手掛かりは自分の日記に書かれた、
見覚えのない自分からのメッセージだけ。

過去の自分に導かれて出会ったクラスメイトの若松和彦は
当初取りつく島もない様子だったが、翔香の身に降りかかっている
奇妙な出来事を知ると、興味を持って事件に関わってくる。
実は翔香は記憶を失っているのではなく、
ある期間を時間移動――タイム・リープしているのだ!
移動の法則を確かめる中、翔香に起きていた
事件の真相が明らかになっていく……。

本書は電撃文庫の初期を支えた著者の、代表的な作品です。
近年復刊されて手に取りやすくなったので、紹介いたしました。
派手なバトルや目立つ超常現象などは特別に起きません。
しかし、タイム・リープ現象及びその原因になった
事件の謎解きが持つ“SFミステリー小説”の顔と、
普通の女子高生である翔香と変人の和彦の掛け合いが
楽しい“青春小説”としての顔を持っていて、
今読んでも十分に満足できる作品になっています。

高畑京一郎は他の電撃文庫初期の新人賞受賞者と共に、
当時のライトノベルの書き手・読み手に大きな影響を与えた人で、
ライトノベル史的にも重要な存在になっています。

例えばデビュー作の『クリス・クロス 混沌の魔王』は、
最先端のヴァーチャル・ゲームを楽しんでいたところ
それが死のゲームになってしまい……と言う展開が、
近年定着化したデスゲームものと重なるところが大きく、
時代を先取りした作家と言えます。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] 『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』刊行記念セミナー
「資料を未来につなぐ 東日本大震災で考えたこと」のご案内

このたび、「教えて!先生」シリーズ・第1弾、
『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』の
刊行記念セミナーとして、監修者・眞野先生が語る
「資料を未来につなぐ 東日本大震災で考えたこと」を
3月11日(土)15:00~、オンラインにて開催することとなりました。

東日本大震災の被災地の図書館や資料の復興を支援した眞野先生に、
その経験をもとに図書館資料を未来に繋げるために大切にしている
資料保存の根幹に迫る“考え方”をお話しいただきます。

ぜひご参加をお待ちしています!

詳しくはコチラから▼▼▼

「教えて!先生」シリーズ監修者セミナーのご案内

お申込みはコチラから▼▼▼
https://dbj.stores.jp/items/63d07a0b34041a7f37041350

[4] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第6回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での日常の出来事を綴っています。

私の勤めている学校では月に一度、中学生に
絵本の読み聞かせを行なう機会があります。
2冊読んでその絵本をもとにブックトークもしています。

幼い頃の柔軟な感性、吸収力が色褪せてしまったとしても、
歳を重ねたからこそ味わえる、絵やお話がありますよね。
中学生という子どもと大人の間とも言える多感な時期に、
どのような絵本に触れてもらおうかなと
選書の段階からとてもワクワクします。

はじめは「絵本って子ども向けでしょ」という顔をしていた生徒たちも、
読み進めるうちに集中して耳を傾け、じっーと絵本を眺めてくれます。
そして終わったあとには、穏やかで落ち着いた表情と
空気になっているように感じます。

言葉で直接的に伝えると自分が意図していない
伝わり方になってしまったり、取り扱うテーマによっては
聞く段階から壁ができてしまうこともあるかもしれません。
そんなとき、こうして絵本に伝えたいメッセージを込めて、
どうか必要な人に届きますようにと読むことで、
ひとつの貴重なコミュニケーションになりそうです。

今年も試行錯誤しながら、読み聞かせを通しての
会話を楽しんでいきたいと思います。

[5] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 選書の際に参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事に関連することやそれ以外でも「学び直し」したいことが
あれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。

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リュディエ通信vol.50 アンケート

※2月18日(土)までを締め切りとさせていただきます。

[6] 司書トレ新着information

「司書人脈形成(専門図書館編)」(専門図書館)を新たに追加しました!
 
★「司書人脈形成(専門図書館編)」内容紹介
ワンパーソンや少人数体制で勤めることの多い専門図書館員が、
スキルアップ、キャリアアップ実現のために必要とする
人的ネットワークのつくり方。
「社内の方」「外部の図書館人」「所属業界の方」
「キャリアアップのための人脈」の4つの軸に基づいて説明する。

司書人脈形成(専門図書館編) 山﨑 久道

その他コンテンツも公開中!

司書トレのサイトはコチラから▼▼▼

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[7] DBジャパン新刊information

~新刊案内~

『テーマ・ジャンルからさがす学習支援本2017①
社会・生活・暮らし/状況・行動・現象/科学・化学/自然・環境/
星・宇宙・地球/生物/動物/恐竜・絶滅生物・古生物・古代生物/
情報・通信・メディア/物質・物体・資源』
A5・388頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-318-7
2022年12月刊行

『テーマ・ジャンルからさがす学習支援本2017②
産業・技術/立場・職業/歴史上の人物・著名人/歴史/道具・装置・機械/
交通・乗りもの/年代・時代/文化・芸能・スポーツ/
場所・建物・施設・設備/学問・理論/地域情報/作品情報』
A5・398頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-319-4
2022年12月刊行

子どもの学習に役立つ本を探せると好評!
2017年に刊行された学習支援本1,998冊をテーマ・ジャンル別に収録。
調べ学習支援や自由研究のテーマ決め、知的好奇心を育む本など
幅広い分野の学習支援本が選べるレファレンスツールです。

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
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ポピュラーなYA書籍群を指します。

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2023年2月25日(土)に配信予定です。

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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.49

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.49
2022/12/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

★司書の学びの最短ルート、“司書トレ” のカテゴリーを続々追加中!
“司書トレ”とは、司書の方に向けた学びのためのメディアのご案内と
学び方を伝えるコンテンツ。出勤の際や休憩中などのスキマ時間で
ご視聴いただけるよう、1動画あたり30分程度となっています。

コンテンツで教材となっているスライドの一部を公開しています。
資料のご確認後にご購入いただけるので安心です!ぜひ、ご覧ください。

司書トレHP
https://study.shisho.online/contents/

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」

中学生になると勉強や習い事にと忙しくなり、
休息の取り方や発散の仕方がまだうまく掴めず
ずっと緊張状態が続くことでストレスを抱え
心身の体調を崩してしまったり、
また、友達・教師・家族など人との関わりに息苦しさを覚え、
モヤモヤが晴れないまま日常を過ごす
YA世代が多いと学校司書さんに伺いました。

そんな子ども達の憩いの場としても利用されている
学校図書館では、そういった悩みを持った中学生たちは
どのような本を手に取るのかをお聞きました。

さまざまなテーマで刊行されている自己啓発本は
大人にも愛読者は多いですが、YA世代もその類の本を
好む子は多く、特に癒されるイラストやクスっと笑える漫画が
入っている読みやすいものが人気の模様です。
タイトルもキャッチーなものが増えているので、
深刻になり過ぎず気軽に借りられるところが良いそう。

また、人生の指南が読めるような占い本も
予約待ちになるほど大人気だとか。
可愛らしい挿絵が入っていたり、詩的な美しい文章で
星座ごとの性格や特徴が書かれていて、自分と照らし合わせることにより
新しい発見が生まれ、「私って〇〇の職業が向いているみたい!」と
嬉しそうに司書さんに話しかけてくる生徒もいるようです。

人に相談しづらいこと、同級生がいる中で言えないこともある中で、
本に答えを求め、自己と向き合う時間をつくる。
ネットではなく、本をきっかけに自分自身で解決するという経験は
苦境に立たされた様々な場面で役立ちそうですね。

冬休みが終わって次の年度が始まるにあたり、色々なことを
考える時間が増えそうですので、そういった子どもが手に取りやすい
本を置いてみるのもいいかもしれませんね。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』
(Jam(著),名越康文(監修)サンクチュアリ出版 2018年7月7日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

気にするなと言われても考えてしまう人間関係の悩み。
押し付けではなく、こんな視点もあるよ、と
寄り添ってくれるような事例が
シンプルな漫画と文章で綴られているので
本を読むのが苦手な人にもおすすめ。少し時間が空いたときに
軽く読める一冊なので、息抜きにもぴったりです。

[3] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 ご自身のお仕事でスキルアップをしたい分野があれば教えてください。

Q3 展示コーナーを作る際に参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q4 セミナーで講演を聞いてみたい内容があれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。下記、応募フォームよりご応募ください。
▼▼▼
https://ya-current.com/magazine49inquery/
※2023年1月18日(水)までを締め切りとさせていただきます。

[4] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
物語づくりのための黄金パターン 世界観設定編2 異世界ファンタジーのポイント75
A5・256頁 定価1,980円(本体1,800円+税10%)
ISBN 978-4-86140-306-4
2022年11月刊行

「物語づくりのための黄金パターン」特別編の第二弾。
魔法や神話的モンスター、妖精や神による奇跡などの
幻想的なテーマで、ゲームやアニメ、漫画、小説の舞台など
すっかりポピュラーになった異世界ファンタジー。
本書では、この世界観を作り上げるためにどんなポイントを
意識すればいいのかをまとめて紹介!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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「リュディエ通信」次回は2023年1月25日(水)に配信予定です。

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