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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.46
2022/9/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

★”司書トレ”がきっかけで生まれた「教えて!先生」シリーズが9月末に刊行!★
第一弾は東京都立中央図書館の資料保全専門員、眞野節雄氏が監修。
単なる“本の修理のノウハウ本”ではない、図書館資料の”保全”に焦点を当てた
“考え方”が学べる、まさしく眞野先生の集大成が一冊の書籍に!
詳しくは、目次[7]の「DBジャパン新刊information」をご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第二十二回「ライトノベルとゲームブック」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム「新宿区立四谷図書館様“調べもの応援講座”実施報告」
[4] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第4回
[5] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[6] 司書トレ新着information
[7] DBジャパン新刊information
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[1] ライトノベルAtoZ 第二十二回「ライトノベルとゲームブック」

ゲームブック。年配の方ならご存知かもしれません。
一冊の本に文章によって物語が書かれている……という点では
小説と同じなのですが、大きな違いは「先頭から順番に読む形」ではない、
ということ。文章は番号が振られた細かな項目(パラグラフ)に分かれており、
また項目ごとに次へ進むべき番号が指示されています。

さらに、読む人の判断によって複数の選択肢のどちらを
取るか(つまり、どのパラグラフへ進むか)が決まったり、
サイコロ(ダイス)を振って行動の成功・失敗や
バトルの勝利・敗北が決まったりするのです。
すなわち、本の形をしたゲーム、と思っていただければいいでしょう。

なぜゲームブックを紹介するのかといえば、ライトノベルとの
縁が深いからです。1984年に刊行されて100万部の
大ヒットをした『火吹き山の魔法使い』を始め、
ゲームブックは80年代中盤頃に大ブームを迎えました。

この時期はファンタジーブームと重なり、ゲームブックは
前回紹介したTRPGと同じく、ファンタジックな世界で冒険する
楽しさや異世界ファンタジー的な世界観のイメージを
当時の日本人に教えてくれた存在と言えるのです。

また、ゲームブックが多くの読者に受け入れられた理由としては、
以前紹介したノベライズと同じく、「手軽にコンピュータゲームの
世界観に浸れる」ことがあったように思われます(実際、コンピュータ
ゲームのゲームブック版は数多くありました)。

何しろたいてい文庫本一冊ですから、ゲームソフトより
安かったのです。ちなみに、TRPGを一人で楽しめるような
作りになっているゲームブックも多くありますが、これは
「TRPGを遊びたいが仲間がいない」という人が
多かったせいではないでしょうか。

ゲームブックは全くなくなってしまったわけではありませんが、
ブーム沈静化後、作品数はグッと少なくなりました。
しかし近年でも新作や名作の復刊の試みがあったり、
意外に電子書籍で新たな作品が刊行されるなど、
根強いジャンルでもあるのです。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

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第二十二回 井上堅二『バカとテストと召喚獣』(ファミ通文庫)
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主人公・吉井明久が通う文月高校は、「試験召喚システム」という
現実離れしたシステムを導入していた。科学とオカルトで
作り上げたというこのシステムは、各生徒が召喚獣を出して
自在に動かすことを可能にする。しかも、召喚獣の能力は
テストの成績によって上下し、各クラスはその召喚獣を使って
バトルをすることが許されている、というのだ!

そんな明久は誰もが認める「バカ」であり、成績によるクラス分けでも
しっかり最底辺のF組へ振り分けされてしまう。
ところが、このクラスには本来の学力・地力には優れているのに
さまざまな事情で評価されなかった者たちも集まっていた。
明久たちはFクラスに与えられた最低な環境を変えるため、
他クラスにバトル――「試召戦争」を挑む!

本シリーズは、以前もライトノベルAtoZの方で少し触れた通り、
ファンタジックな要素ありの「学校もの」の典型的なパターンです。
単に学生が主人公というだけでなく、学校そのものが冒険の舞台であり、
それにふさわしく特別な設定が与えられています。

ライトノベルを読む読者にとって学校は今現在通っている場所であったり、
あるいはかつて通った場所だったりして、舞台として大変身近なものです。
しかも「テストの成績が強さ」という設定はいよいよ多くの人にとってわかりやすく、
親しみやすいものと言えます。それを「バトル」という
非日常な設定・シチュエーションにつなげたことが、
作品全体の魅力に大きく寄与しているわけです。

もちろん、面白いのは設定だけではありません。
明久をめぐるダブルヒロイン(秀才だが体が弱くて巨乳の瑞稀と、
帰国子女でツンデレの美波)や、いわゆる「男の娘」ムーブメントに
大きな影響を与えたとされる秀吉(男だが女の子っぽく見えるクラスメイト)と
いった魅力的なキャラクターたちが揃っています。

何よりも、タイトルにある通り主人公の明久は「バカ」なのですが、
そのバカさが「愚か」「頭が悪い」だけでなく、「不利なことでも
正しければ真っ直ぐ突っ込んでいく」という観点でも発揮されているのが、
多くの読者に好感を持って受け入れられたのでしょう。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] コラム「新宿区立四谷図書館様“調べもの応援講座”実施報告」

9月4日(日)に東京都新宿区・四谷図書館様の「調べもの応援講座」にて
利用者向けに「図書館で調べる『これからの働き方』~キャリア・スキルアップを
考えるブックリストづくり~」の講演を行ないました。

講座では、弊社刊行の『テーマ・ジャンルからさがすビジネス支援本
~仕事と働き方を考える本~』を使って、働き方やキャリアなど
ビジネスに関するテーマから、興味を持った題材を手掛かりに、
事典から書籍を選んで“これからの読書のための本のリスト”を
作成していただきました。

今回の調べもの講座を通し、利用者の方から「インターネットで調べること
しかしていなかったが、本を使って調べものをする楽しみが味わえた」や
「今後のライフワークについて考える良いきっかけとなった」などの
ご感想をいただきました。

このように図書館にある本を使って、インターネット検索では実現しにくい
調べ方を新たに知ってもらうことで、利用増加につながりそうですね。
今後も、利用者や図書館で働く方に向けた調べ方講座や講演を続々と企画中です。
イベントについては企画から講演まで承りますので、
どうぞお気軽にお問合せください!

[4] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第4回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での日常の出来事を綴っています。

私が勤めている学校図書館では、夏休みに蔵書点検がありました。
ご存知の方も多いかと思いますが、図書館の資料で行方不明に
なっているものや配架誤りがないか、蔵書の現状は
どうなっているかを調査する作業です。

先生たちにもご協力いただき、本のバーコードを読み取って
いきましたが、今年は中学生も何人かお手伝いに来てくれました。
本と書棚のお掃除はもちろん、不明本の捜索活動も
一緒にしてくれたのですが、みんな大活躍!

「この本は、あの辺りに間違って置いてありそう」
「こっちは、あのシリーズと同じ緑色の表紙の本だから
あそこにあるかも……」など、大人には思いつかない視点から、まるで
ナゾトキを楽しむかのように名推理をして、本を見つけてくれました。

いつもとは少し違う図書館との関わり方をしたことで、
今まで知らなかった本との出会いや、もっと大切に本を扱おう
という気持ちも芽生えたようです。

私にとっても、嬉しく頼もしい夏の良い思い出となりました。

[5] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 選書の際に参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事に関連することやそれ以外でも「学び直し」したいことが
あれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。

▼▼▼

リュディエ通信vol.46 アンケート

※10月18日(火)までを締め切りとさせていただきます。

[6] 司書トレ新着information

「オープンアクセスとリポジトリ運用」(大学図書館)を新たに追加しました!

★「オープンアクセスとリポジトリ運用」内容紹介
学術情報の自由な流通実現を目指して始まった「オープンアクセス」と、
その中で大学図書館が主たる役割を担っている機関リポジトリの現状、
そしてリポジトリ担当者が担う役割について解説する。

オープンアクセス・リポジトリ運用 佐藤 翔

その他コンテンツも公開中!

司書トレのサイトはコチラから▼▼▼

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[7] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
教えて!先生シリーズ
『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』
A5・152頁 定価1,980 円(本体1,800 円+税10%)
ISBN 978-4-86140-296-8 2022年9月30日刊行

「本を“治す”状態になる前の予防方法は?」「壊れていても修理を
しない方がいいときは?」「本が水で濡れてしまった場合の対応方法は?」
「資料の特性に合った修理方法や材料とは?」
利用のための「資料保存」の”考え方”がストーリーで学べる一冊!
東京都立中央図書館・資料保全専門員の眞野節雄先生が監修。

~「教えて!先生」シリーズとは?~
図書館司書を主人公に、図書館業務に役立つ”考え方”が
ストーリー形式で学べます。続々と別テーマで刊行予定!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。

YAカレント同好会のウェブサイトへようこそ!

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2022年10月25日(火)に配信予定です。

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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部