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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.40
2022/3/25発行
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ご視聴いただけるよう、1動画あたり30分程度となっています。

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第十九回 「ライトノベル流行り廃り――異世界ファンタジー編」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] 『文献調査法』著者セミナー
「20年以上の大ベストセラー『文献調査法』の著者・毛利和弘氏が語る!
愛される図書館づくりのためにできること」のご案内
[4] コラム 「ぬくぬく学校図書館生活」 第一回
[5] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[6] 司書トレ新着information
[7] DBジャパン新刊information
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[1] ライトノベルAtoZ 第十九回「ライトノベル流行り廃り――異世界ファンタジー編」

魔法やモンスターなどファンタジックな要素を盛り込んだ
架空の世界を舞台に、主人公の冒険や活躍、日常などを描くのが
いわゆる「異世界ファンタジー」です。
ライトノベルでは長く人気のあるジャンルですが、「ライトノベルに
おける異世界ファンタジー」にはそれ以上の意味があります。

そもそも、ライトノベル黎明期を支えた二つのレーベル、
角川スニーカー文庫と富士見ファンタジア文庫自体が、異世界ファンタジーと
深い関係がありました。角川スニーカー文庫はその出現前に
角川文庫による「ファンタジーフェア」があり、富士見ファンタジア文庫は
名前自体に「ファンタジア(ファンタジー)」が入っています。

背景として、1980年代から1990年代初頭にかけての
ファンタジーブームがあり、ゲームや漫画、そしてもちろん小説でも
ファンタジー作品がウケていた、という事情がありました。
作品を売るためにはファンタジーを押し出したほうが
良いと考えられたのでしょう。以前にライトノベル名作紹介で
触れた『スレイヤーズ』など、多くの人気異世界ファンタジー作品が
この時期、世に出ました。

やがて1990年代後半ごろから「現代ファンタジー」に主流が移行し、
また青春ものなどへ人気が移っていきました。しかし、2000年代末期から
2010年代になると、いわゆる「なろう系」を中心に
異世界ファンタジー人気が再燃します。この時期の異世界ファンタジーは
かつてのブーム時のものと似ているところもあり、また違うところもあります。
似ているのは「ゲームっぽい」作品が多いということです。

異世界ファンタジーのルーツにある世界各地の神話や、
『指輪物語』など古典的なファンタジー小説の多くは魔法の効果が
あやふやな代わりに強力だったりしました。
しかし、ライトノベルにおける異世界ファンタジーの多くでは
(もちろん例外はいつもありますが)魔法がシステム化されて
「この呪文を唱えると火球が出る」など明確に効果が定まっているなど、
ゲームっぽさが共通要素としてあります。

違うところは、そのようなゲームっぽさがより強めに
出ていくようになったことです。古めの異世界ファンタジー作品では
「レベル」「HP」など具体的な数字を出すことは珍しかったのに対し、
近年の異世界ファンタジーでははっきり数字で表現したり、
データとして「スキル」があったりと、ゲームっぽさがより
強く前に出てくることが多いようです。

このように、一見して同じジャンルに見えても、時代ごとに
その性質は結構変わってきます。それは、ライトノベルが
その時代の読者に向けて書かれた作品であり、
時代とともに変わっていくジャンルだからなのです。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

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第十九回 川原礫『ソードアート・オンライン』(電撃文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

「ソードアート・オンライン」。それは、世界で初めての、
VR世界に没入してたくさんのプレイヤーとともに冒険できるゲームだった。
しかし、記念すべき正式サービス開始の日は、阿鼻叫喚のデスゲームの
始まりになってしまう。プレイヤーたちは脱出不能・ゲームオーバーは
自身の死、という恐るべき事実を知らされたのだ。

絶望するものあり、殺し合うものあり、そしてゲームクリアという
光明を目指すものあり。思惑が錯綜する中、剣士キリトは
孤独にゲームの攻略を続ける。彼に興味を持つ少女アスナをはじめ、
さまざまな人々との触れ合いが彼の心を変えていくが、
探索の中で思いもよらぬ真実も明かされ……。
と、ここまでは実はシリーズ最初の一巻の内容に過ぎない。

「ソードアート・オンライン」内での冒険を描いた二巻の後、
キリトと仲間たちの冒険は別のゲームへ、そしてゲームを超えた
広大な電脳空間でのものへ、と広がっていく。
また、外伝的作品『ソードアート・オンライン プログレッシブ』として、
キリトたちがデスゲームに巻き込まれてから一巻の時間軸へ
至るまでの物語も展開される。

もともとは著者のウェブサイトで公開されていた作品で、
プロデビュー後にリライトされて刊行されたものなのですが、
のちの「なろう」系の隆盛につながる、ウェブ小説を由来としている
作品の黎明期の代表格と見られています。

ライトノベルAtoZでも紹介した、「ゲームっぽい」要素が
強く盛り込まれており(ゲーム世界が舞台なので当然ではありますが)、
ゲームに親しんだ読者には非常に共感が持てるストーリー構造になっています。
のちの作品群に与えた影響は大きいと言って良いでしょう。

もちろん、作品としての魅力はそのような「ゲームっぽさ」だけ
ではありません。孤独な影を背負い、作中でもトップクラスの
強さを持つキリトのカッコ良さに痺れた読者は数知れず。
さらに、彼の周囲にはアスナをはじめとするヒロインが複数いて、
ハーレムもの的な魅力も見逃せないものです。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] 『文献調査法』著者セミナー
「20年以上の大ベストセラー『文献調査法』の著者・毛利和弘氏が語る!
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『文献調査法』。

主に大学図書館、公共図書館でご購入いただき、
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[4] コラム 「ぬくぬく学校図書館生活」 第一回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での日常の出来事を
綴っていきますので、どうぞよろしくお願い致します。

3月になり、まだまだ肌寒い日が続きますね。そんな季節の
変わり目に図書室に立ち寄ってくれる子達がいます。
カウンターで他愛のないゲームの話を聞かせてくれたり、
赤色の下敷きを使って勉強をしていたり、
保健室でのんびり読む本を探しに来たという子もいます。
そんな子たちを出迎えるのが、私の日々の楽しみです。

いつもは少し棘のあるような読み応えのある本が好きな
中学2年生。「おすすめはありますか?」と聞いてくれたので、
気楽に肩の力を抜いてほしいなぁと、さくらももこさんの
エッセイを貸出したら、気に入ってくれたようでこちらも嬉しくなりました。

余計なことを考えなくて済むミステリー、気分転換したい時のファンタジー、
自分の悩みなんてちっぽけだと思えるような歴史小説等々……。
生徒たちのその日その時の気分に合った一冊を一緒に
見つけられるよう、自分自身も心の移ろいと好奇心を大切に、
本と触れ合っていけたらいいな、と思います。

[5] 読者アンケート
アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 選書で参考にされている情報(情報サイト、情報誌)を教えてください。

Q3 ご自身のお仕事に関連することで「スキルアップ」したいことが
あれば教えてください。

Q4 セミナーで講演を聞いてみたい内容があれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。

▼▼▼

リュディエ通信vol.40 アンケート

※4月23日(土)までを締め切りとさせていただきます。

[6] 司書トレ新着information

「視覚障害者を中心とする利用者サービス」(全種図書館共通)を新たに追加しました!

★「視覚障害者を中心とする利用者サービス」内容紹介
主に公共図書館において視覚障害者サービスを立ち上げ、
充実させていくための方法を学校図書館などにも
応用できる考え方を基に解説する。まずは「やってみよう」・
「始めてみよう」という思いを無理なく
実現するための内容となっている。

▼▼▼

視覚障害者を中心とする利用者サービス 平井 利依子

その他コンテンツも公開中!
司書トレのサイトはコチラから▼▼▼

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[7] DBジャパン新刊information
~新刊案内~

「100のあらすじでわかるストーリー構成術」
A5・256頁  定価1,980 円(本体1,800 円+税10%)ISBN 978-4-86140-236-4
2022年3月刊行

多様なあらすじを読み、あらすじを書く力を身に着ければ、
小説執筆で大事なストーリーを作り上げる創作能力も備わる。
本書では、100 本のあらすじと解説をセットで収録。
創作力アップにつながるヒントを余すところなく紹介!

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。

YAカレント同好会のウェブサイトへようこそ!

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2022年4月25日(月)に配信予定です。

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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部