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リュディエ通信 Vol.50

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.50
2023/1/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

★弊社社長の三膳が講師を務めました
新宿区立中央図書館様主催のビジネス情報支援講演会
「女性の働き方 ~お悩み解決には図書館を~」が
本日1月25日(水)より、
新宿区の公式YouTubeチャンネルにて配信されています!

本講座では、「女性の働き方」を大枠のテーマとし、
「ビジネス情報支援」という観点で、
図書館の有効な活用方法や、
新宿区立中央図書館様において提供されている情報や支援内容、
働く女性が多く抱えるお悩みや解決方法、
場面別のケーススタディなどについてお話ししています。

2023年2月28日までの期間限定配信となっていますので、
ぜひご覧ください !

「女性の働き方 ~お悩み解決には図書館を~」(前編)

「女性の働き方 ~お悩み解決には図書館を~」(後編)

【新宿区 公式チャンネル】
https://www.youtube.com/@CityShinjuku

・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第二十四回「悪役令嬢もの」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] 『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』刊行記念セミナー
「資料を未来につなぐ 東日本大震災で考えたこと」のご案内
[4] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第6回
[5] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[6] 司書トレ新着information
[7] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] ライトノベルAtoZ 第二十四回「悪役令嬢もの」

前回紹介した「追放もの」と同じく、「なろう系」から出発して
他ジャンルにも流行した定番パターンに、「悪役令嬢もの」があります。
なかなかパンチのあるキーワードなので、聞いたことがある人も
少なくないのではないでしょうか。

この物語パターンでは、「悪役令嬢」と呼ばれるキャラクターが
基本的に主人公を務めます。悪役令嬢は「悪役」つまり
本来の主人公と敵対するライバル的なポジションのキャラクターで、
かつ「令嬢」すなわち気位の高いお嬢様であると言うのが
ベーシックな形ということになります。
ここからもわかる通り、本当は主人公を務めないキャラクターを
主人公にする、逆転の発想・構造にこそ面白さがあるわけです。

多くの場合、悪役令嬢ものは乙女ゲーム
(主人公の女性がイケメンたちと交流するゲーム)の構造を利用します。
乙女ゲームの世界あるいは乙女ゲーム風の構造を持つ世界を舞台に、
悪役令嬢ポジションのキャラクターが、「このままだと破滅する」
という展開に抗っていく様が物語の中心になります。

このパターンのちょっと面白いところとして、
「いわゆる乙女ゲームにはあまり悪役令嬢的なキャラクターはいない」
とされていることがあります。
しかしその一方で、日本エンタメの長い歴史の中では、
「主人公を目の敵にする気位の高いお嬢様」的キャラクターは
複数存在するのです。
おそらく悪役令嬢ものは単に乙女ゲームを真似たのではなく、
そのようなさまざまなエッセンスが混ぜられ、
作り上げられたものと思われます。

このような、多数の元ネタから新しい発想が生み出されるのも、
ライトノベル(をはじめとするエンタメ)の
面白いところだと私は思うのですが、いかがでしょうか。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第二十四回 高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』(電撃文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日何があったか
全く覚えていない、と気づく。手掛かりは自分の日記に書かれた、
見覚えのない自分からのメッセージだけ。

過去の自分に導かれて出会ったクラスメイトの若松和彦は
当初取りつく島もない様子だったが、翔香の身に降りかかっている
奇妙な出来事を知ると、興味を持って事件に関わってくる。
実は翔香は記憶を失っているのではなく、
ある期間を時間移動――タイム・リープしているのだ!
移動の法則を確かめる中、翔香に起きていた
事件の真相が明らかになっていく……。

本書は電撃文庫の初期を支えた著者の、代表的な作品です。
近年復刊されて手に取りやすくなったので、紹介いたしました。
派手なバトルや目立つ超常現象などは特別に起きません。
しかし、タイム・リープ現象及びその原因になった
事件の謎解きが持つ“SFミステリー小説”の顔と、
普通の女子高生である翔香と変人の和彦の掛け合いが
楽しい“青春小説”としての顔を持っていて、
今読んでも十分に満足できる作品になっています。

高畑京一郎は他の電撃文庫初期の新人賞受賞者と共に、
当時のライトノベルの書き手・読み手に大きな影響を与えた人で、
ライトノベル史的にも重要な存在になっています。

例えばデビュー作の『クリス・クロス 混沌の魔王』は、
最先端のヴァーチャル・ゲームを楽しんでいたところ
それが死のゲームになってしまい……と言う展開が、
近年定着化したデスゲームものと重なるところが大きく、
時代を先取りした作家と言えます。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] 『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』刊行記念セミナー
「資料を未来につなぐ 東日本大震災で考えたこと」のご案内

このたび、「教えて!先生」シリーズ・第1弾、
『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』の
刊行記念セミナーとして、監修者・眞野先生が語る
「資料を未来につなぐ 東日本大震災で考えたこと」を
3月11日(土)15:00~、オンラインにて開催することとなりました。

東日本大震災の被災地の図書館や資料の復興を支援した眞野先生に、
その経験をもとに図書館資料を未来に繋げるために大切にしている
資料保存の根幹に迫る“考え方”をお話しいただきます。

ぜひご参加をお待ちしています!

詳しくはコチラから▼▼▼

「教えて!先生」シリーズ監修者セミナーのご案内

お申込みはコチラから▼▼▼
https://dbj.stores.jp/items/63d07a0b34041a7f37041350

[4] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第6回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での日常の出来事を綴っています。

私の勤めている学校では月に一度、中学生に
絵本の読み聞かせを行なう機会があります。
2冊読んでその絵本をもとにブックトークもしています。

幼い頃の柔軟な感性、吸収力が色褪せてしまったとしても、
歳を重ねたからこそ味わえる、絵やお話がありますよね。
中学生という子どもと大人の間とも言える多感な時期に、
どのような絵本に触れてもらおうかなと
選書の段階からとてもワクワクします。

はじめは「絵本って子ども向けでしょ」という顔をしていた生徒たちも、
読み進めるうちに集中して耳を傾け、じっーと絵本を眺めてくれます。
そして終わったあとには、穏やかで落ち着いた表情と
空気になっているように感じます。

言葉で直接的に伝えると自分が意図していない
伝わり方になってしまったり、取り扱うテーマによっては
聞く段階から壁ができてしまうこともあるかもしれません。
そんなとき、こうして絵本に伝えたいメッセージを込めて、
どうか必要な人に届きますようにと読むことで、
ひとつの貴重なコミュニケーションになりそうです。

今年も試行錯誤しながら、読み聞かせを通しての
会話を楽しんでいきたいと思います。

[5] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 選書の際に参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事に関連することやそれ以外でも「学び直し」したいことが
あれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。

▼▼▼

リュディエ通信vol.50 アンケート

※2月18日(土)までを締め切りとさせていただきます。

[6] 司書トレ新着information

「司書人脈形成(専門図書館編)」(専門図書館)を新たに追加しました!
 
★「司書人脈形成(専門図書館編)」内容紹介
ワンパーソンや少人数体制で勤めることの多い専門図書館員が、
スキルアップ、キャリアアップ実現のために必要とする
人的ネットワークのつくり方。
「社内の方」「外部の図書館人」「所属業界の方」
「キャリアアップのための人脈」の4つの軸に基づいて説明する。

司書人脈形成(専門図書館編) 山﨑 久道

その他コンテンツも公開中!

司書トレのサイトはコチラから▼▼▼

ホーム

[7] DBジャパン新刊information

~新刊案内~

『テーマ・ジャンルからさがす学習支援本2017①
社会・生活・暮らし/状況・行動・現象/科学・化学/自然・環境/
星・宇宙・地球/生物/動物/恐竜・絶滅生物・古生物・古代生物/
情報・通信・メディア/物質・物体・資源』
A5・388頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-318-7
2022年12月刊行

『テーマ・ジャンルからさがす学習支援本2017②
産業・技術/立場・職業/歴史上の人物・著名人/歴史/道具・装置・機械/
交通・乗りもの/年代・時代/文化・芸能・スポーツ/
場所・建物・施設・設備/学問・理論/地域情報/作品情報』
A5・398頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-319-4
2022年12月刊行

子どもの学習に役立つ本を探せると好評!
2017年に刊行された学習支援本1,998冊をテーマ・ジャンル別に収録。
調べ学習支援や自由研究のテーマ決め、知的好奇心を育む本など
幅広い分野の学習支援本が選べるレファレンスツールです。

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。

YAカレント同好会のウェブサイトへようこそ!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2023年2月25日(土)に配信予定です。

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その他ご要望に関しては以下のお問い合わせフォームより
ご連絡ください。

お問い合わせ

発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.49

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.49
2022/12/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

★司書の学びの最短ルート、“司書トレ” のカテゴリーを続々追加中!
“司書トレ”とは、司書の方に向けた学びのためのメディアのご案内と
学び方を伝えるコンテンツ。出勤の際や休憩中などのスキマ時間で
ご視聴いただけるよう、1動画あたり30分程度となっています。

コンテンツで教材となっているスライドの一部を公開しています。
資料のご確認後にご購入いただけるので安心です!ぜひ、ご覧ください。

司書トレHP
https://study.shisho.online/contents/

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] コラム「中学生によく読まれている本とは?」

中学生になると勉強や習い事にと忙しくなり、
休息の取り方や発散の仕方がまだうまく掴めず
ずっと緊張状態が続くことでストレスを抱え
心身の体調を崩してしまったり、
また、友達・教師・家族など人との関わりに息苦しさを覚え、
モヤモヤが晴れないまま日常を過ごす
YA世代が多いと学校司書さんに伺いました。

そんな子ども達の憩いの場としても利用されている
学校図書館では、そういった悩みを持った中学生たちは
どのような本を手に取るのかをお聞きました。

さまざまなテーマで刊行されている自己啓発本は
大人にも愛読者は多いですが、YA世代もその類の本を
好む子は多く、特に癒されるイラストやクスっと笑える漫画が
入っている読みやすいものが人気の模様です。
タイトルもキャッチーなものが増えているので、
深刻になり過ぎず気軽に借りられるところが良いそう。

また、人生の指南が読めるような占い本も
予約待ちになるほど大人気だとか。
可愛らしい挿絵が入っていたり、詩的な美しい文章で
星座ごとの性格や特徴が書かれていて、自分と照らし合わせることにより
新しい発見が生まれ、「私って〇〇の職業が向いているみたい!」と
嬉しそうに司書さんに話しかけてくる生徒もいるようです。

人に相談しづらいこと、同級生がいる中で言えないこともある中で、
本に答えを求め、自己と向き合う時間をつくる。
ネットではなく、本をきっかけに自分自身で解決するという経験は
苦境に立たされた様々な場面で役立ちそうですね。

冬休みが終わって次の年度が始まるにあたり、色々なことを
考える時間が増えそうですので、そういった子どもが手に取りやすい
本を置いてみるのもいいかもしれませんね。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』
(Jam(著),名越康文(監修)サンクチュアリ出版 2018年7月7日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

気にするなと言われても考えてしまう人間関係の悩み。
押し付けではなく、こんな視点もあるよ、と
寄り添ってくれるような事例が
シンプルな漫画と文章で綴られているので
本を読むのが苦手な人にもおすすめ。少し時間が空いたときに
軽く読める一冊なので、息抜きにもぴったりです。

[3] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 ご自身のお仕事でスキルアップをしたい分野があれば教えてください。

Q3 展示コーナーを作る際に参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q4 セミナーで講演を聞いてみたい内容があれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。下記、応募フォームよりご応募ください。
▼▼▼
https://ya-current.com/magazine49inquery/
※2023年1月18日(水)までを締め切りとさせていただきます。

[4] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
物語づくりのための黄金パターン 世界観設定編2 異世界ファンタジーのポイント75
A5・256頁 定価1,980円(本体1,800円+税10%)
ISBN 978-4-86140-306-4
2022年11月刊行

「物語づくりのための黄金パターン」特別編の第二弾。
魔法や神話的モンスター、妖精や神による奇跡などの
幻想的なテーマで、ゲームやアニメ、漫画、小説の舞台など
すっかりポピュラーになった異世界ファンタジー。
本書では、この世界観を作り上げるためにどんなポイントを
意識すればいいのかをまとめて紹介!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。

YAカレント同好会のウェブサイトへようこそ!

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2023年1月25日(水)に配信予定です。

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ご連絡ください。

お問い合わせ

発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.48

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.48
2022/11/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

★好評発売中の『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃ
ダメってホント? ~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』。
“本の修理のノウハウ本”ではない、図書館資料の”保全”に焦点を当てた
“考え方”が学べる一冊です。今回は、本書の監修者・眞野節雄先生
(東京都立中央図書館 資料保全専門員)のインタビュー動画を
ご紹介いたします!

動画はコチラから▼▼▼

本動画では、修理の基本の考え方や、本書の刊行における
眞野先生の想い、読者の方へのメッセージなどを伺いました。
ぜひご覧ください!

・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第二十三回「追放もの」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第5回
[4] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[5] 司書トレ新着information
[6] DBジャパン新刊information
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[1] ライトノベルAtoZ 第二十三回「追放もの」

どの時代、どのエンタメでも「流行のパターン」というものがあり、
あっという間に見なくなるものもあれば、定番化するものまで様々です。
最近の流行りだと思ったら、実は昔からのパターンを継承しているものなども。

その中で、最近のライトノベルで流行っているパターンの一つに、
「追放もの」があります。いわゆる「なろう系」からの流行ですが、
近年は「なろう系」作品が漫画化・アニメ化されて広く見られることが多いので、
なんらかの形で見たことがある人も多いのではないでしょうか。

このパターンは文字通り、主人公が「追放」されるところから始まります。
元が「なろう系」ですから、多くは冒険者であったり、勇者であったりする
主人公が、「不要な人材である」として、冒険者のパーティ(チーム)や
冒険者ギルドから追放されるか、あるいは自主的に引退してしまうわけです。

ところが、追放されたことによって新しい仕事や職場を得たり、
新しいパーティに迎え入れられたりして、主人公の運命がガラッと
変わっていきます。実はとてつもない能力や才能を秘めていたり、
本当は周囲から高く評価されていたことが発覚し、どんどん成功の
階段を登っていきます。一方、主人公を失った元の仲間や組織は
一気に衰退していきます(これを「ざまあ」展開と呼んだりもします)。

「追い詰められた状況からの逆転」「実はすごい能力を持っていた
ことが発覚」はどちらも昔から人気のあるパターンです。
そこに、「主人公を追放した嫌な連中が追い詰められていく」という
スッキリ展開も加わったことが、この「追放もの」の人気の原因では
ないかと考えられています。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第二十三回 三枝零一『ウィザーズ・ブレイン』(電撃文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

22世紀、地球は厚い雲に閉ざされて太陽の光を失い、
人類は滅亡の瀬戸際にあった。第三次世界大戦を経て生き残った人類は、
7つだけ残されたドーム型の積層都市“シティ”及びその周辺の集落で
どうにか日々を暮らしている。

さまざまな勢力や個人の思惑が交錯する中、その中心で
活躍するのは《情報制御理論》による《魔法》、
つまり高度な科学理論と人体改造により超常現象めいた
出来事を巻き起こす力を持った《魔法士》たちだった……。

本シリーズの特徴は、各章ごとに主人公になる《魔法士》が
交代することです。持っている能力も、置かれた立場も、
秘めている望みもそれぞれ違う彼らは、過酷な環境にさらされて苦悩し、
敗北に打ちひしがれ、それでもなお自分が望む何かのために
必死に戦い続けることになります。

結果として何かしらの成果を得るものもあれば失ってしまうものもあり、
立場を大きく変えるものもいます。それでも戦い続ける
彼らの物語は章を超えてつながり、やがて大きなうねりを生み出していきますが、
その結末が幸福なものになるかどうかはまだわかりません。

しかし、時に対立することはあっても生きるために苦闘し続ける
彼の物語に魅力を感じる読者は数多くいるのです。
2001年に始まったこの壮大な物語、実はまだ完結していません。
2014年に出て以来刊行がストップしていたからです。

しかし近年、完結に向けた続刊の刊行がアナウンスされています。
このタイミングでぜひ読んでいただきたいと思い、今回紹介しました。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[ 3 ] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第5回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での日常の出来事を綴っています。

私の勤める学校図書館で年に2回おこなっているのが“読書旬間”。
多読賞として、目標のページ数を期間中に読むことができると
生徒にしおりがプレゼントされます。

私たち司書が手作りしているこのしおりが、嬉しいことに大人気。
可愛らしい絵柄付きの折り紙を画用紙に切り貼りするなど、
工夫を凝らして作ったものも多く「どれも可愛くて迷っちゃう……」
と悩みながら選んでくれます。

そして、一番人気はシンプルなしおり。
おしゃれなデザインペーパーや、美しい柄の和紙を
細めに切ってラミネートをしたものは、大人っぽい印象で
使いやすいようです。

しおりが貰えるということで、いつもはあまり本を
読まない生徒もこの時期は読書を頑張ります。
そのような子は、しおりを普段あまり使わないだろうから
どうしているのかしら……と思っていたら、今まで
貰ったものをきれいにファイル保管してくれている子も。

眺めているだけで楽しいし、今日はどれを使おうと選ぶのも
ワクワクするみたいです。さまざまな楽しみ方があるんだなぁと、
みんなから学ばせてもらう日々。
これからも喜んでもらえたり、読書のきっかけになれるよう、
試行錯誤を続けたいと思っています。

[5] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 レファレンスの際に参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 図書館の業務で、学びを深めたいことがあれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。

▼▼▼

リュディエ通信vol.48 アンケート

※12月18日(日)までを締め切りとさせていただきます。

[6] 司書トレ新着information

「図書館サービス計画の策定とその方法」(全館種共通)を新たに追加しました!

★「図書館サービス計画の策定とその方法」内容紹介
地方自治法に規定される総合計画を元に、人員や設備、資料管理を
具体的に策定するための実務的技術について解説する。

図書館サービス計画の策定とその方法 大橋 直人

その他コンテンツも公開中!

司書トレのサイトはコチラから▼▼▼

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[7] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
『ショートストーリーを楽しむための児童文学・ライトノベル 2016-2020』
A5・594頁 定価28,600円(本体26,000円+税10%)
ISBN 978-4-86140-312-5 2022年11月5日刊行

短編集やアンソロジーの本から、テーマやジャンルに応じて
本を見つけられる索引。読書初心者向けや朝読の選書、レファレンス、
ヤングコーナーづくりの資料の参考など、ショートストーリーを
好きなジャンルで探したいときに最適です!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2022年12月25日(日)に配信予定です。

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その他ご要望に関しては以下のお問い合わせフォームより
ご連絡ください。

お問い合わせ

発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.47

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.47
2022/10/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

★”司書トレ”がきっかけで生まれた「教えて!先生」シリーズが大好評発売中!★
第一弾は東京都立中央図書館の資料保全専門員、眞野節雄氏が監修の
『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』

単なる“本の修理のノウハウ本”ではない、図書館資料の”保全”に焦点を当てた
“考え方”が学べる、眞野先生の集大成が一冊の書籍に!
読者限定のオリジナル資料「製本の工夫を知る」の特典付きです!
既に多くのご注文をいただいております。ぜひご覧下さい。

https://amzn.to/3zaLY65

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[1] コラム「YA層への“ビジネス支援サービス”」
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] 司書トレ新着information
[5] DBジャパン新刊information
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[1] コラム「YA層への“ビジネス支援サービス”」

昨今、公共図書館で求められることの多くなった
“ビジネス支援サービス”。

なんとなく、大人向けのサービスだと捉えてしまいがちですが、
大学でオンライン授業が増え、キャンパスへの通学をしなくなるに従い、
公共図書館でも大学生から就職相談を受けることが出てきたという
話を聞きました。

ビジネス支援サービスという言葉の定義はとても広いため、
DBジャパンでは、ビジネス支援サービスを
大雑把に「個人的就労観の分野」、「独立・起業の分野」、
「企業経営の分野」の3つに分類して考えています。

この中で、YA層に特に関わりがあるのは「個人的就労間の分野」で
自分が憧れている職業はどのようなものであるのかとか、
それに関わる資格やスキルアップを図るための支援などが含まれます。

商業・工業高校など、専門的な知識を得るための学校に通う
生徒が対象であれば、就職先の業界研究や、
就職を有利にするための資格調査などの
具体的な支援になるでしょう。

また、小中学生であれば、授業の一環として、職場体験や
地域の経営者の方のお話を聞く機会があるように
「仕事」や「職業」について深く知るための
支援が多くなるでしょう。

「なるにはBOOKS」などの所蔵を増やして
職業への理解を深めてもらえるようにするほか、
そういったイベントそのものを図書館で主催するなど、
「仕事」や「職業」への理解がより一層深まるような
YA向け”ビジネス支援サービス”を考えてみるのはいかがでしょうか。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『ビストロ三軒亭の謎めく晩餐』
(斎藤千輪 著 KADOKAWA 2018年9月22日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

三軒茶屋にある小さなビストロ。その人だけのコースを
作ってくれるオーダーメイドのレストラン。

料理人の洞察力を生かすことで、推理して
謎を解いていくグルメ×ミステリーの物語。
役者志望の新米ギャルソンが、
仕事を通して演劇や自分と向き合っていく姿に
共感やパワーがもらえる一冊です。

[3] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 利用者向けのイベント企画で参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 好評だった利用者向けの図書館イベントや展示企画について教えてください。

Q4 セミナーで講演を聞いてみたい内容があれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。下記、応募フォームよりご応募ください。
▼▼▼

リュディエ通信vol.47 アンケート

※2022年11月18日(金)までを締め切りとさせていただきます。

[4] 司書トレ新着information

「電子ジャーナル管理」(大学図書館)を新たに追加しました!

★「電子ジャーナル管理」内容紹介
学術情報流通の中核を担ってきた学術雑誌の特殊性と、
現在の主たる形態である電子ジャーナルについて、現状や問題点を述べる。
その後、電子ジャーナル管理を担う図書館員の役割と、
最新動向としての「転換契約(オープンアクセス一括契約)」について解説する。

電子ジャーナル管理 佐藤 翔

その他コンテンツも公開中!

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[5] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
テーマ・ジャンルからさがす健康情報の本2019
A5・442頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%)
ISBN 978-4-86140-290-6
2022年9月刊行

健康法、闘病記、病気情報、食生活など幅広い分野を
カバーしたヘルスリテラシーを高められる健康情報本の索引。
2019年に日本で刊行された健康に関する本1,403冊を
テーマ・ジャンル別に収録したレファレンスツール!
選書やレファレンス、テーマ展示の参考資料におすすめです!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2022年11月25日(金)に配信予定です。

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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.46

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.46
2022/9/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

★”司書トレ”がきっかけで生まれた「教えて!先生」シリーズが9月末に刊行!★
第一弾は東京都立中央図書館の資料保全専門員、眞野節雄氏が監修。
単なる“本の修理のノウハウ本”ではない、図書館資料の”保全”に焦点を当てた
“考え方”が学べる、まさしく眞野先生の集大成が一冊の書籍に!
詳しくは、目次[7]の「DBジャパン新刊information」をご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第二十二回「ライトノベルとゲームブック」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム「新宿区立四谷図書館様“調べもの応援講座”実施報告」
[4] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第4回
[5] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[6] 司書トレ新着information
[7] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] ライトノベルAtoZ 第二十二回「ライトノベルとゲームブック」

ゲームブック。年配の方ならご存知かもしれません。
一冊の本に文章によって物語が書かれている……という点では
小説と同じなのですが、大きな違いは「先頭から順番に読む形」ではない、
ということ。文章は番号が振られた細かな項目(パラグラフ)に分かれており、
また項目ごとに次へ進むべき番号が指示されています。

さらに、読む人の判断によって複数の選択肢のどちらを
取るか(つまり、どのパラグラフへ進むか)が決まったり、
サイコロ(ダイス)を振って行動の成功・失敗や
バトルの勝利・敗北が決まったりするのです。
すなわち、本の形をしたゲーム、と思っていただければいいでしょう。

なぜゲームブックを紹介するのかといえば、ライトノベルとの
縁が深いからです。1984年に刊行されて100万部の
大ヒットをした『火吹き山の魔法使い』を始め、
ゲームブックは80年代中盤頃に大ブームを迎えました。

この時期はファンタジーブームと重なり、ゲームブックは
前回紹介したTRPGと同じく、ファンタジックな世界で冒険する
楽しさや異世界ファンタジー的な世界観のイメージを
当時の日本人に教えてくれた存在と言えるのです。

また、ゲームブックが多くの読者に受け入れられた理由としては、
以前紹介したノベライズと同じく、「手軽にコンピュータゲームの
世界観に浸れる」ことがあったように思われます(実際、コンピュータ
ゲームのゲームブック版は数多くありました)。

何しろたいてい文庫本一冊ですから、ゲームソフトより
安かったのです。ちなみに、TRPGを一人で楽しめるような
作りになっているゲームブックも多くありますが、これは
「TRPGを遊びたいが仲間がいない」という人が
多かったせいではないでしょうか。

ゲームブックは全くなくなってしまったわけではありませんが、
ブーム沈静化後、作品数はグッと少なくなりました。
しかし近年でも新作や名作の復刊の試みがあったり、
意外に電子書籍で新たな作品が刊行されるなど、
根強いジャンルでもあるのです。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第二十二回 井上堅二『バカとテストと召喚獣』(ファミ通文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

主人公・吉井明久が通う文月高校は、「試験召喚システム」という
現実離れしたシステムを導入していた。科学とオカルトで
作り上げたというこのシステムは、各生徒が召喚獣を出して
自在に動かすことを可能にする。しかも、召喚獣の能力は
テストの成績によって上下し、各クラスはその召喚獣を使って
バトルをすることが許されている、というのだ!

そんな明久は誰もが認める「バカ」であり、成績によるクラス分けでも
しっかり最底辺のF組へ振り分けされてしまう。
ところが、このクラスには本来の学力・地力には優れているのに
さまざまな事情で評価されなかった者たちも集まっていた。
明久たちはFクラスに与えられた最低な環境を変えるため、
他クラスにバトル――「試召戦争」を挑む!

本シリーズは、以前もライトノベルAtoZの方で少し触れた通り、
ファンタジックな要素ありの「学校もの」の典型的なパターンです。
単に学生が主人公というだけでなく、学校そのものが冒険の舞台であり、
それにふさわしく特別な設定が与えられています。

ライトノベルを読む読者にとって学校は今現在通っている場所であったり、
あるいはかつて通った場所だったりして、舞台として大変身近なものです。
しかも「テストの成績が強さ」という設定はいよいよ多くの人にとってわかりやすく、
親しみやすいものと言えます。それを「バトル」という
非日常な設定・シチュエーションにつなげたことが、
作品全体の魅力に大きく寄与しているわけです。

もちろん、面白いのは設定だけではありません。
明久をめぐるダブルヒロイン(秀才だが体が弱くて巨乳の瑞稀と、
帰国子女でツンデレの美波)や、いわゆる「男の娘」ムーブメントに
大きな影響を与えたとされる秀吉(男だが女の子っぽく見えるクラスメイト)と
いった魅力的なキャラクターたちが揃っています。

何よりも、タイトルにある通り主人公の明久は「バカ」なのですが、
そのバカさが「愚か」「頭が悪い」だけでなく、「不利なことでも
正しければ真っ直ぐ突っ込んでいく」という観点でも発揮されているのが、
多くの読者に好感を持って受け入れられたのでしょう。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] コラム「新宿区立四谷図書館様“調べもの応援講座”実施報告」

9月4日(日)に東京都新宿区・四谷図書館様の「調べもの応援講座」にて
利用者向けに「図書館で調べる『これからの働き方』~キャリア・スキルアップを
考えるブックリストづくり~」の講演を行ないました。

講座では、弊社刊行の『テーマ・ジャンルからさがすビジネス支援本
~仕事と働き方を考える本~』を使って、働き方やキャリアなど
ビジネスに関するテーマから、興味を持った題材を手掛かりに、
事典から書籍を選んで“これからの読書のための本のリスト”を
作成していただきました。

今回の調べもの講座を通し、利用者の方から「インターネットで調べること
しかしていなかったが、本を使って調べものをする楽しみが味わえた」や
「今後のライフワークについて考える良いきっかけとなった」などの
ご感想をいただきました。

このように図書館にある本を使って、インターネット検索では実現しにくい
調べ方を新たに知ってもらうことで、利用増加につながりそうですね。
今後も、利用者や図書館で働く方に向けた調べ方講座や講演を続々と企画中です。
イベントについては企画から講演まで承りますので、
どうぞお気軽にお問合せください!

[4] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第4回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での日常の出来事を綴っています。

私が勤めている学校図書館では、夏休みに蔵書点検がありました。
ご存知の方も多いかと思いますが、図書館の資料で行方不明に
なっているものや配架誤りがないか、蔵書の現状は
どうなっているかを調査する作業です。

先生たちにもご協力いただき、本のバーコードを読み取って
いきましたが、今年は中学生も何人かお手伝いに来てくれました。
本と書棚のお掃除はもちろん、不明本の捜索活動も
一緒にしてくれたのですが、みんな大活躍!

「この本は、あの辺りに間違って置いてありそう」
「こっちは、あのシリーズと同じ緑色の表紙の本だから
あそこにあるかも……」など、大人には思いつかない視点から、まるで
ナゾトキを楽しむかのように名推理をして、本を見つけてくれました。

いつもとは少し違う図書館との関わり方をしたことで、
今まで知らなかった本との出会いや、もっと大切に本を扱おう
という気持ちも芽生えたようです。

私にとっても、嬉しく頼もしい夏の良い思い出となりました。

[5] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 選書の際に参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事に関連することやそれ以外でも「学び直し」したいことが
あれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。

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リュディエ通信vol.46 アンケート

※10月18日(火)までを締め切りとさせていただきます。

[6] 司書トレ新着information

「オープンアクセスとリポジトリ運用」(大学図書館)を新たに追加しました!

★「オープンアクセスとリポジトリ運用」内容紹介
学術情報の自由な流通実現を目指して始まった「オープンアクセス」と、
その中で大学図書館が主たる役割を担っている機関リポジトリの現状、
そしてリポジトリ担当者が担う役割について解説する。

オープンアクセス・リポジトリ運用 佐藤 翔

その他コンテンツも公開中!

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[7] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
教えて!先生シリーズ
『眞野先生。本が傷んだら修理するだけじゃダメってホント?
~ストーリーでわかる図書館の資料保全の考え方~』
A5・152頁 定価1,980 円(本体1,800 円+税10%)
ISBN 978-4-86140-296-8 2022年9月30日刊行

「本を“治す”状態になる前の予防方法は?」「壊れていても修理を
しない方がいいときは?」「本が水で濡れてしまった場合の対応方法は?」
「資料の特性に合った修理方法や材料とは?」
利用のための「資料保存」の”考え方”がストーリーで学べる一冊!
東京都立中央図書館・資料保全専門員の眞野節雄先生が監修。

~「教えて!先生」シリーズとは?~
図書館司書を主人公に、図書館業務に役立つ”考え方”が
ストーリー形式で学べます。続々と別テーマで刊行予定!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.45

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.45
2022/8/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!

来る9月4日(日)に新宿区立四谷図書館さん主催で
ビジネス支援本索引を使用したワークショップ
「図書館で調べる『これからの働き方』~キャリア・スキルアップを
考えるブックリストづくり~」を開催いたします!
当日は、弊社社長の三膳が講師を務めます。

本講座は、「ビジネス支援本」索引を使って
皆様の調べものを応援する講座です。仕事や働き方など、
気になるテーマであなただけのブックリストを作ってみませんか。

〇開催内容
【日時】9月4日(日)14:00~16:00
【会場】四谷地域センター(東京都新宿区内藤町87)
※東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅2番出口より徒歩5分
【参加費】無料
【対象】16歳以上、先着8名様
お申込みは8/28日(日)までに新宿区立四谷図書館(東京都新宿区内藤町87)へ来館、
または電話03-3341-0095にて受け付けていますので、
よろしければ是非ご参加ください!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム「学校司書とYA」~図書委員とのかかわり~
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] 司書トレ新着information
[5] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] コラム「学校司書とYA」~図書委員とのかかわり~

司書と利用者との平等なコミュニケーションは、
学校図書館を機能していくためにとても大切だと
学校図書館の司書の方からお話を伺いました。

そのひとつが、生徒の中でも来館率が高い図書委員との関わりです。
お昼休みにカウンターで貸出返却をするのが図書委員の基本の活動ですが、
お話を聞いた中学校では、おすすめの本を選書してもらい、
POPを作ってもらうこともあるそうです。
そちらを展示することによって、同級生たちが興味をもち、
来館や貸出につながることも多いとか。

また、「いつも使っている図書館を気持ち良く利用してもらえる
ように綺麗にしたい!」と書架整理を率先して引き受けてくれたり、
「自分が調べるとしたらこの内容も関連づけたい!」と
調べ学習の資料収集を楽しんで手伝ってくれるそうです。

このように自発的に活動をしてもらうと、
図書委員の子が同級生に自分の活動を見てもらおうと
図書館へ誘うことで、利用者を増やす呼び水になっているようです。
さらに図書委員自身のモチベーションにつながることで、
端末を使って生徒からのレファレンス対応をしてくれる子も。

図書館での活動を他人事ではなく、自分事にすることで、
「僕たち私たちの学校図書館なんだ」という意識が高くなり、
愛着も深まるとお聞きしました。

司書と図書委員との関わりは、図書館を充実させる
きっかけになり得るかもしれませんね。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『ともだちは実はひとりだけなんです』
(平岡あみ著、宇野亜喜良絵、穂村弘解説 ビリケン出版
2011年9月24日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

12歳から16歳にかけての少女が詠んだ歌集。
母子家庭の環境での母や父との関係性、初めての彼氏、友だち、
自分についてなど、身近な存在や事柄に対して、
飾らず素直な言葉で紡がれています。

その世界観をぐっと広げてくれる挿絵と、
解説によって短歌の奥深い面白さも味わえる一冊。
言葉にするのが難しい、ヤングアダルトだからこそ感じる
豊かな心情が、日常的かつ鮮やかに表現されています。

[3] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 選書で参考にされている情報(情報サイト、情報誌)を教えてください。

Q3 ご自身のお仕事に関連することで「スキルアップ」したいことが
あれば教えてください。

Q4 セミナーで講演を聞いてみたい内容があれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。下記、応募フォームよりご応募ください。
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リュディエ通信vol.45 アンケート

※2022年9月18日(日)までを締め切りとさせていただきます。

[4] 司書トレ新着information

「専門図書館の経営」(専門図書館)、
「危機管理方針策定」(全種図書館共通)を新たに追加しました!

★「専門図書館の経営」内容紹介
図書館にも企業にも通じる組織の経営論をドラッカーの
マネジメント論にも触れながら、初学者に向けて説明する。
人材開発、コスト管理、サービス設計など、
専門図書館の経営上の論点を幅広く解説する。

専門図書館の経営 山﨑 久道

★「危機管理方針策定」内容紹介
図書館の危機管理がどういうものなのか、基本的なことを
知るために見ると良い内容となっている。自館の
危機管理マニュアルを作成しようとしている方にもおすすめ。

危機管理方針策定 手嶋 孝典

その他コンテンツも公開中!

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[5] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
テーマ・ジャンルからさがすビジネス支援本2020―仕事と働き方を考える本―
A5・582頁 定価28,600円(本体26,000円+税10%)
ISBN 978-4-86140-266-1
2022年8月刊行

スキルアップや資格、就労、自己啓発、学び直し、
転職・就職活動など個人の仕事や働き方に関連する
多彩なテーマ・ジャンルからビジネス支援本を探せる索引。
選書やレファレンス、テーマ展示の参考資料におすすめです!

テーマ・ジャンルからさがすビジネス支援本2020―事業の経営を考える本―
A5・600頁 定価28,600円(本体26,000円+税10%)
ISBN 978-4-86140-267-8
2022年8月刊行

経営戦略、起業、事業継承、会計・経理、人事、労務、
採用など事業の経営に関連する多彩なテーマ・ジャンルから
ビジネス支援本を探せる索引。
選書やレファレンス、テーマ展示の参考資料におすすめです!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
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「リュディエ通信」次回は2022年9月25日(日)に配信予定です。

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「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.44

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.44
2022/7/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
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★司書の学びの最短ルート、“司書トレ” のカテゴリーを続々追加中!
“司書トレ”とは、司書の方に向けた学びのためのメディアのご案内と
学び方を伝えるコンテンツ。出勤の際や休憩中などのスキマ時間で
ご視聴いただけるよう、1動画あたり30分程度となっています。

コンテンツで教材となっているスライドの一部を公開しています。
資料のご確認後にご購入いただけるので安心です!ぜひ、ご覧ください。

司書トレHP
https://study.shisho.online/contents/

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・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第二十一回「ライトノベルとTRPG」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第三回
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[1] ライトノベルAtoZ 第二十一回「ライトノベルとTRPG」

TRPGというゲームをご存知でしょうか。

近年は動画サイトなど、インターネット上の活動が活発であったり、
あるいは有名な海外ドラマで登場したりするので、知っている人も
多いかもしれません。また、関連書籍が図書館に入ることもあるので、
そちらで見た人もいるでしょう。実はこのゲーム、ライトノベルと
深いつながりがあるのです。

TRPGはアメリカで誕生したゲームです。
複数人で遊ぶのが一般的で、ホスト役のプレイヤー(GM)が提示する
「目の前にモンスターが現れたよ」「この部屋には三つの扉があるよ」
などのシチュエーションに対して、各プレイヤーが担当する
キャラクターの行動を「じゃあ殴りかかろう」「扉に聞き耳を立てよう」
といった具合に決定し、役割やキャラクター性を
演じる(ロールプレイする)ゲームです。

このTRPGは元々「RPG」とだけ呼ばれていて、皆さんもご存知の、
あのコンピュータで遊ぶRPG(CRPG)が生まれました。
ただ、日本ではCRPGの方が一般的にヒットしたので、
コンピュータを使う方を「RPG」、会話によって成立する方を
「T(テーブルトーク)RPG」と呼ぶようになったのです。

さて、このTRPGが日本へ入ってきたのは1980年代。
ちょうど、ライトノベルが産声を上げる時期でもありました。
そして、ライトノベル黎明期の大ヒット作になった
水野良の『ロードス島戦記』は、もともとTRPGを遊んでいる様子を
再現する雑誌記事(リプレイ)を小説化したものだったのです。

TRPGなくしてライトノベル黎明期の盛り上がりはなかった……
といったら言い過ぎでしょうが、ゲームっぽさを強く持った
異世界ファンタジーがブームになる中で、TRPGとライトノベルは
かなり密接な関係にあったのは間違いありません。

その後、TRPGは多少の浮き沈みがありつつも親しまれ、現在に至っています。
そして特に日本におけるTRPGの楽しみ方として定着したのが、
前述した「リプレイ」。本来はプレイの様子を紹介するための
ものでしたが、やがてこれ自体が一つのエンタメ、
小説に近い読み物として受容されました。

ライトノベルの一部と見なされることもありますし、
図書館の小説・ライトノベルコーナーでもたまにありますね。
この点でも、ライトノベルについて知識を得たい人は
TRPGのことも知っておいた方がいいと考え、今回紹介しました。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第二十一回 友野詳『ルナル・サーガ』(角川スニーカー文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

白き輪、万色の彷徨い、銀、緑、黒、そして
赤と青――空に七つの月が浮かぶ世界、ルナル。
それぞれの月を信仰する種族が生きる世界だ。
その中の一つ、法を司る青い月の神ガヤンに仕えるアンディと、
物語を司る赤い月の神シャストアを信仰するエフェメラの
クルツ兄弟は、父親を殺した謎の女性を追って長い旅に出た。

過酷な道中でさまざまな出会いと別れを繰り返しながら、
二人と旅の仲間たちは秘密を知っていく。
それは、この世界を陰で操る秘密結社の存在と、
その歪みから生まれた恐るべき陰謀だった――。

実はこの『ルナル・サーガ』も、前コラムのAtoZで紹介した
『ロードス島戦記』と同じで、TRPGリプレイがルーツの小説です。
実際にゲームを遊んだ結果をベースに、同じところもありながら
また違う物語に仕上がっています。

TRPGはゲーム、それも参加者がそれぞれに考えながら
物語を作るゲームですから、設定が非常にしっかりしていて、
広がりも深みもあるのが特徴です。土台になる世界がしっかりしていないと、
その中で自由に想像を遊ばせることができませんからね。

この『ルナル・サーガ』の舞台も、七つの月を信仰する種族、
中でも赤と青の月に属する八柱の神々とそれらに従う人間たちの
設定がかっちり作られていて、「この世界で人々が生きているんだなあ」と
感じさせてくれる世界観になっています。

そのような土台の説得力の上で、スケールの大きな陰謀や
世界を滅ぼしかねない激突がストーリーを通して描かれている、
つまり奥行きと幅広さの双方を備えた作品こそが
この『ルナル・サーガ』なのです。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] コラム「ぬくぬく学校図書館生活」第三回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での日常の出来事を綴っています。

うだるような暑さが続いていますが、夏バテなどされていませんでしょうか。
私が勤めている学校図書館も夏休みが始まりました。

その夏休み前の貸出に合わせて続々と届いたのは、新着図書。
生徒たちもこの日を楽しみに待ちわびていて「新しい本は届きましたか?」と
何度も問い合わせがありました。選書は、蔵書が少ない分類を中心に、
カタログや書店、ブックフェアの情報からの選りすぐりと
生徒と先生からのリクエストから行っています。

生徒が喜ぶ姿や、先生が授業で使いやすいかどうかを想像し
思いを巡らしながら本を選ぶ時間は、プレッシャーもありますが、
とても楽しく、やり甲斐があります。

また、本好きにはたまらないのが、注文をした本が
届いてからの受け入れ作業。大量の本に囲まれ、
個性豊かな装丁を眺めつつ、マスクを少しずらしてみると、
新しい本の匂いが感じられて、とても贅沢なひとときです。

たくさんの人の手に取られますように……と
一冊一冊願いを込めながら、新着シールを貼ったのでした。

[4] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 コーナー展示を考える際に参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。

Q4 ご自身のお仕事に関連することやそれ以外でも「スキルアップ」したいことが
あれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。

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リュディエ通信vol.44 アンケート

※8月18日(木)までを締め切りとさせていただきます。

[5] 司書トレ新着information

「学校図書館支援」(公共図書館)を新たに追加しました!

★「学校図書館支援」内容紹介
資料の量や人的資源が不足しがちな学校図書館に対する
地域公共図書館の支援の考え方やその実践のあり方について解説する。

公共図書館による学校図書館支援 内川 育子

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[6] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
お話から考えるSDGs 絵本・児童文学・紙芝居 2010-2014
A5・486頁  定価25,300 円(本体23,000 円+税10%)
ISBN 978-4-86140-258-6 2022年6月刊行

「お話から考えるSDGs 絵本・児童文学・紙芝居2015-2019」の
遡及版が登場。2010年~2014年に刊行された絵本・児童文学・
紙芝居から4,264冊を採録し、テーマ・ジャンル別に分類。
お話のテーマ・ジャンルからSDGsの目標に関連する作品が探せる索引です。

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https://www.db-japan.co.jp/books/

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リュディエ通信 Vol.43

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.43
2022/6/25発行
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム「学校司書とYA」~映像(メディア)化作品と読書~
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] 司書トレ新着information
[5] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] コラム「学校司書とYA」~映像(メディア)化作品と読書~

「今映画化されている〇〇という作品の原作本はありますか?」
普段あまり学校図書館に足を運ばない生徒に、そう尋ねられることが
多いと学校司書の方からお聞きしました。

どうしてその作品に興味を持ったかを聞いてみると、
“推しの俳優さんが出演しているから” “話題になっているから”
“親に連れられて観に行ったから”などと理由は様々。
映画を観て面白かったからもっと詳しくストーリーを理解したいという子と、
これから映像を観るため予習をしたいという子に分かれ、
動画配信サイトの普及の影響か、前者が増えているそうです。

司書が本屋大賞のブックトークをした際も、受賞作品ということよりも
「あ!その本、映画で観たことある!」と興味を持ち、
貸出に繋がることもあるそうで、実写化の強みを感じます。

また、読書が好きな生徒は、自分の好きな作品が
どう映像化されるかを楽しみにしており、
「見事に原作の世界観が表現されていた!」と
嬉しそうに話してくれることもあるそうです。
逆に原作とイメージが違った時も、友達と思い思いの感想を
言い合うことで、再び原作本を読むきっかけになるとか。

このように、ひとつの映像化作品をきっかけに、
読書好きな子とそうでない子が、同じ作品について
互いに本や映画をおすすめし合うことで
コミュニケーションが生まれるばかりでなく、
自発的な読書活動をもたらす恩恵があるようです。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『ハケンアニメ!』
(辻村深月著、マガジンハウス 2014年8月22日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

アニメーション制作の現場で働く女性たちを
取り上げたオムニバス形式の作品。
“好きこそものの上手なれ”を体現している登場人物たちが
困難な状況や葛藤を乗り越える姿からは勇気がもらえます。

制作の現場を綿密に調査して書かれたというだけあって、
丁寧でリアルな描写が魅力の本作は、アニメ業界に
興味がある人はもちろん、進路や仕事について
考えているYAにもおすすめの一冊です。

[3] 読者アンケート

アンケートにご協力いただきました方の中から、
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Q2 利用者への読書支援で、心がけていることがあれば教えてください。

Q3 レファレンスで、工夫していることがあれば教えてください(対応や参照メディアなど)。

Q4 ご自身のお仕事に関連することやそれ以外でも「スキルアップ」したいことがあれば教えてください。

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リュディエ通信vol.43 アンケート

※2022年7月18日(月)までを締め切りとさせていただきます。

[4] 司書トレ新着information

「著作権理解」(全種図書館共通)を新たに追加しました!

★「著作権理解」内容紹介
法律の条文を覚えることだけが著作権理解とは限らない。
著作権制度とその周辺の世界を俯瞰して本質を捉え、司書が知っておきたい
著作権の知識・情報へのアクセスと扱い方、著作権の世界への向き合い方を示す。
枝葉の知識だけでない著作権の理解をめざす。

著作権理解 安発 義彦

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[5] DBジャパン新刊information

~新刊案内~
お話から考えるSDGs 絵本・児童文学・紙芝居2010-2014
A5・486頁 定価25,300円(本体23,000円+税10%) 
ISBN 978-4-86140-258-6
2022年6月刊行

SDGsの17個の目標に関連するテーマやジャンルについて
書かれた絵本・児童文学・紙芝居を収録。
選書、レファレンス、テーマ展示の参考資料を探せる
便利な図書館のレファレンスツール!
作品ごとに絵本・児童文学・紙芝居の情報が一目でわかります!

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リュディエ通信 Vol.42

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.42
2022/5/25発行
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・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第二十回 「学園ものと学生もの」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム 「ぬくぬく学校図書館生活」 第二回
[4] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[5] 司書トレ新着information
[6] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] ライトノベルAtoZ 第二十回 「学園ものと学生もの」

ライトノベルは長い間、中学生から高校生にかけての
青少年をターゲットにして書かれてきた作品群でした。
近年では大人の読者も随分増えましたが、それでも若者たちが
大事な読者であることに変わりはありません。

そうなると、重要な要素になるのが「学校」と「学生」です。
現代日本に暮らしていれば、多くの人が現在進行形で、
あるいは過去に経験しているものですから理解・共感がしやすく、
またそこで異常な事件が起きると物語としてのインパクトも高まるため、
しばしば物語で取り上げられてきたのです。

さて、学校が舞台になったり、学生が主人公になったりする話は
大きく「学園もの」としてまとめられることが多いようです。
しかし、実際にはその中でも方向性の違いがあり、
この点を理解すると広義の学園もの(それは青春ものと
かなりの部分でイコールです)がより理解しやすくなります。

その違いとは「学生が主人公の話」なのか、
「学校が舞台の話」なのか、ということです。
前者は文字通り学生が主人公で、彼や彼女らが
さまざまな出来事に遭遇していきます。
主な舞台は必ずしも学校ではなく、放課後に事件に遭遇したり、
学外での出会いこそがメインの事件に関わっていったりします。

一方、後者は学校が舞台であることそのものが重要で、
学校に現実離れしていたり、ファンタジックだったりする設定が
付加されたりすることが多いようです。
少なくともライトノベルでは、前者から後者への
流行の移行があったように思われます。

90年代後半、『ブギーポップ』シリーズのヒットを
きっかけに現代ファンタジーが流行った時期には、
まず読者が共感しやすい学生が主人公であることが主眼になっていて、
学校そのものはあまり舞台にはならなかったのです。
むしろ学校の外にこそ非日常がありました。

しかし、やがて現代ファンタジーが飽和する中で
差別化が図られ、学校そのものを非日常化する試みなど、
例えば『バカとテストと召喚獣』のような作品が出てくるのです。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第二十回 渡辺恒彦『理想のヒモ生活』(ヒーロー文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

現代日本のブラック労働に疲弊するサラリーマン、
山井善次郎は気づいたら異世界にいた!
彼を召喚したのは大国・カープァ王国の女王・アウラ。
この世界に移り住んで結婚してくれと迫る彼女に
狼狽える善次郎だが、求められているのがあくまで自分の血筋で、
当人はヒモとして楽しく過ごせばいいという好条件、
そして何よりもアウラの女性的な魅力にやられ、移住と結婚を決意する。

こうして始まった「理想のヒモ生活」だったが、
安穏とした日々は長くは続かなかった。
王国内部の対立や事件、善次郎の血筋に秘められた秘密、
そして何よりも「生活を快適にしたい」「アウラを助けたい」と
善次郎が持ち込んだ現代日本のガジェットやアイディアのせいで、
次々と波乱が巻き起こる。しかも、本人が望まないのに側室まで取ることになって……。

本作は「小説家になろう」発の人気作品の一つです。
いわゆる「なろう」系は主人公がゲーム的なファンタジー世界に
転生して(いわゆるファンタジーのお約束をひっくり返すような形で)大活躍、
という流れを踏むことが多いのですが、内実は実のところ
多種多様で、とても一口で言い表せるものではありません。

その多様なパターンの一つに、時に「内政系」と呼ばれるようなものがあります。
つまり、現代日本から持ち込んだ技術や発想によって
国や地域、世界を豊かにしていくのだけれど、そのせいで
どんどんトラブルも起きていくのです。戦争や冒険ではなく
内政が主題になっているから内政系、というわけですね。

その中でも代表的な作品の一つが本作で、文化の違いや
技術の組み合わせなどを丁寧に描いており、ストーリーや
キャラクターの魅力だけでなく知的好奇心も満足させられる
作りになっています。ライトノベルの広がりを示す
作品と言っていいでしょう。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] コラム 「ぬくぬく学校図書館生活」 第二回

こんにちは。都内の学校図書館で働いている司書です。
本コラムでは、私が勤めている学校図書館での日常の出来事を綴っています。

先日、”ハッピー袋”という企画を行いました。
封筒にどんな人におすすめの本かのヒントだけ貼り付け、
何が入っているかはお楽しみで、その中のいくつかには、
貸出冊数が一冊プラスされる当たり券を忍ばせるというものです。

これが、中学生の皆に大好評。自分では手に取らない本に
出会えたというワクワクもあるようでしたが、やっぱり一番は、
アタリかハズレかの運試しが楽しくて仕方ないよう。
普段はそんなに本を借りていかない生徒も「当たった〜!」と
ガッツポーズをして、しっかりプラス一冊まで選んでいました。

人も、環境も、本も、出会い方って大切だなぁと感じます。
読書が好きな生徒も、苦手な生徒も、それぞれに楽しんでもらえるよう、
私たち自身もワクワクしながら試行錯誤していきたいと思います。

[4] 読者アンケート
アンケートにご協力いただきました方の中から、
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Q2 利用者向けのイベント企画で参考にしているメディアなどがあれば教えてください。

Q3 好評だった利用者向けの図書館イベントや展示企画について教えてください。

Q4 ご自身のお仕事に関連することやそれ以外でも「学び直し」したいことが
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下記、応募フォームよりご応募ください。

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リュディエ通信vol.42 アンケート

※6月18日(土)までを締め切りとさせていただきます。

[5] 司書トレ新着information

「RA(リサーチ・アドミニストレーション)」(大学図書館)を新たに追加しました!

★「RA(リサーチ・アドミニストレーション)」内容紹介
RA(「リサーチ・アドミニストレーション」)と
図書館司書業務とのつながりから見えてくる研究支援のあり方。
RAの業務内容や研究データの定義についても詳しく解説する。

RA(リサーチ・アドミニストレーション)梶野 顕明

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[6] DBジャパン新刊information
~新刊案内~
テーマ・ジャンルからさがす学習支援本2019①社会・生活・暮らし/
状況・行動・現象/科学・化学/自然・環境/星・宇宙・地球/生物/動物/
恐竜・絶滅生物・古生物・古代生物/情報・通信・メディア/物質・物体・資源
A5・468頁  定価25,300 円(本体23,000 円+税10%)
ISBN 978-4-86140-234-0 2022年4月刊行

テーマ・ジャンルからさがす学習支援本2019②産業・技術/立場・職業/
歴史上の人物・著名人/歴史/道具・装置・機械/交通・乗りもの/
年代・時代/文化・芸能・スポーツ/場所・建物・施設・設備/
学問・理論/地域情報/作品情報
A5・437頁  定価25,300 円(本体23,000 円+税10%)
ISBN 978-4-86140-260-9 2022年4月刊行

「テーマ・ジャンルからさがす」シリーズから
子どもの学びに役立つ本を探せる索引が登場!
調べ学習支援や自由研究のテーマ決め、知的好奇心を育む本など
幅広い分野の学習支援本が選べるレファレンスツールです。
2019年に日本で刊行された子どもの幅広い学びに役立つ本
1,969冊を編纂し、1巻と2巻で刊行。

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2022年6月25日(土)に配信予定です。

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「リュディエ通信」編集部

リュディエ通信 Vol.41

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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.41
2022/4/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

創刊から4年目に突入!毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
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★いよいよ開催間近!★
「20年以上の大ベストセラー『文献調査法』の著者・毛利和弘氏が語る!
愛される図書館づくりのためにできること」のご案内

図書館業界で20年以上続く大ベストセラー『文献調査法』は
主に大学図書館、公共図書館でご購入いただき、
大学の司書課程の教科書としても広く採用されています。
その著者・毛利和弘氏が『文献調査法』を作り続ける意義や
制作秘話についてお話します。ぜひ、ご参加ください!

■開催日時
①4月30日(土)14:30~16:00(14:15~参加可)
②5月2日(月)16:00~17:30 (15:45~参加可)

■開催方法・定員
  Zoomでのオンラインセミナー
  (各回定員97名)
■料金
  お一人様 2,200円(税込)

詳細・お申し込みはこちらから

『文献調査法』著者セミナー 「20年以上の大ベストセラー『文献調査法』の著者・毛利和弘氏が語る! 愛される図書館づくりのためにできること」のご案内

・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム 「学校司書とYA」~デジタルと“読書”~
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] 司書トレ新着information
[5] DBジャパン新刊information

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[1] コラム 「学校司書とYA」~デジタルと“読書”~

学校図書館で、読書好きな中学生に最近書店でどんな本を
購入したかを尋ねると、“pixiv(ピクシブ)”や、“小説家になろう”など、
小説等の閲覧・投稿ができるインターネットサイトで
楽しんでいるという声をよく聞くと、学校司書の方からお聞きしました。

様々なジャンルの物語が無料で手軽に読めるからという理由はもちろん、
同世代が投稿している小説もたくさんあるので、
ちょうどYAが求めているような作品が見つかりやすいのも魅力的なようです。

さらには、そのような投稿者たちに刺激を受け
小説を投稿している子も増えていて、
どのように物語の内容を構想しているかを質問すると、
学校での日常的な人間関係を基に描いていることも多いそうです。

登場人物の設定や台詞を考えるにあたり、他者がどのような気持ちで
日々を過ごしているかなどを考察・観察するため、
人に対しての想像力が高まり、日常生活でもクラスメイトや
先生達とのコミュニケーションを以前より円滑に取れるように
なったと感じる生徒も少なくはないようです。
また、自分の表現したい世界をより豊かに伝えるために、
言葉と向き合う機会が増え、語彙力が高くなる効果も見られるとか。

このように、手軽に創作活動ができるようになった昨今。
デジタル世代は、数十年前のYAより小説を書くことが身近になりました。
新しい視点から、読解力・コミュニケーション能力・表現力を
養えるという恩恵を受けられるのかもしれません。

[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『満月珈琲店の星詠み』
(望月麻衣著、文藝春秋 2020年7月8日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

満月の夜にだけ現れる不思議な珈琲店。
猫の店主が美味しいコーヒーとスイーツ、そして占星術で、
悩める人びとを癒やしてくれます。
星座や月をイメージしたメニューの挿絵も美しく、
スランプや悩みを抱えた主人公たちが前に進む姿に、
自分も頑張ろう……!と背中を押されるような一冊となっています。

[3] 読者アンケート
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Q3 ご自身のお仕事で学び直しをしたい分野があれば教えてください。

Q4 セミナーで講演を聞いてみたい内容があれば教えてください 。

下記、応募フォームよりご応募ください。下記、応募フォームよりご応募ください。
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https://ya-current.com/magazine41inquery/

※2022年5月23日(月)までを締め切りとさせていただきます。

[4] 司書トレ新着information

「専門図書館経営」(専門図書館)を新たに追加しました!

★「専門図書館経営」内容紹介
図書館にも企業にも通じる組織の経営論を
ドラッカーのマネジメント論にも触れながら、初学者に向けて説明する。
人材開発、コスト管理、サービス設計など、
専門図書館の経営上の論点を幅広く解説する。
※本動画は、前編・後編となっていますので併せてご覧ください。

前編 https://study.shisho.online/contents/001-hy/
後編 https://study.shisho.online/contents/002-hy/

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[5] DBジャパン新刊information
~新刊案内~
ズバリわかる!図書館利用者に喜ばれる「ビジネス支援サービス」
~働き方から事業経営まで~
A5・40頁 定価880円(本体800円+税10%) 
ISBN 978-4-86140-228-9
2022年2月刊行

DBJ Booklet第一弾!図書館における“ビジネス支援サービス”は、
利用者のビジネス活動はもとより、YAのキャリア教育、
地域の経済社会の活性化にもつながる重要な位置づけです。
本書では、個人における働き方などの分野、
独立や起業の分野、経営に関することなど、多種多様な利用者に
喜んでもらえるビジネス支援サービスのヒントが満載です!

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https://www.db-japan.co.jp/books/

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◇「YAカレント同好会」配信停止手続き
https://w.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=dbjapan&task=cancel

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