リュディエ通信 Vol.88
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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.88
2026/3/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。
YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。
毎月25日に、乳幼児・小学生・中高生に関する
鮮度の高い情報をYAカレント同好会会員の
皆様にお届けしています!
・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第43回「モキュメンタリーという手法」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] 編集部だより
[4] DBジャパン新刊information
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[1] ライトノベルAtoZ 第43回「モキュメンタリーという手法」
今回、もしかすると「ライトノベルから少し離れているのでは」
というご指摘を受けるかもしれません。
しかし、今回紹介するジャンルの代表的な作品は、
カクヨムのようなウェブ小説サイトでも盛んに人気を集めており、
ライトノベルと読者層が重なるのではないかと考えました。
そこで思い切って取り上げさせていただきました。
そのテーマは「モキュメンタリー
(フェイク・ドキュメンタリーとも呼ばれます)」です。
本来は映像分野の言葉で、リアルなドキュメンタリーを装いながら、
実際にはエンターテイメント作品である、というスタイルを指します。
よく知られているのがホラー・モキュメンタリーです。
普通のホームビデオかと思いきや不可思議な出来事が起こり、
そこからホラーへと展開していく、という形式ですね。
この手法は以前から映画やテレビでよく見られてきましたが、
最近では小説でもこのタイプのヒット作が登場するようになってきました。
代表的な作品として挙げられるのが『近畿地方のある場所について』で、
この作品はカクヨムで連載されたのち、書籍化されました。
では、ライトノベルという視点から見るとどうでしょうか。
今回調べた限りでは、モキュメンタリー的なホラー小説は、
現時点ではライトノベルの範疇(ライトノベルを名乗るレーベル)では
見つけることができませんでした。
しかし、現在人気のあるジャンルであることを考えると、
遠からずライトノベルのホラーや青春小説の中にも
取り入れられていくのではないかと感じています。
また、実はこれに近い手法は、以前からライトノベルに近い
若者向けエンターテインメントの世界に存在しています。
異世界ファンタジーや現代ファンタジーなど、
明らかにフィクションの物語でありながら、「これは本当にあったことだ」
「実際の記録なのだ」という体裁で語られる物語です。
代表的な例に、児童文学の現代ファンタジー『ダレン・シャン』があります。
この作品は作者名がタイトルおよび主人公の名前と同じ
「ダレン・シャン」で、作品の重要なギミックになっています。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[2] 名作ライトノベル紹介
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第41回 灰鉄蝸『機甲猟兵エルフリーデの屈折した恋愛事情
~最強パイロットは無礼なスパダリにキレている~』(オーバーラップノベルズ)
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巨大な軍事国家・ベガニシュ帝国の軍に属し、
英雄的な人型ロボット兵器「機甲駆体(バレットナイト)」の
パイロットとなった少女、エルフリーデ。
かつて帝国に征服されたバナヴィア人の出身である彼女は差別を受け、
さらに妹を人質に取られているため、戦い続けるしかなかった。
そんな彼女に与えられた結末は、膨れ上がりすぎた名声を危惧した
上層部による抹殺計画である。
ついに力尽きようとするエルフリーデの前に現れたのは、
謎の貴族青年クロガネ。「俺の犬になれ、帝国の英雄」と
デリカシー皆無の申し出に反発しつつも、彼女はクロガネに救われ、
彼のために新型機体アシュラベールを駆って戦場を駆ける。
その先に待っていたのは、この世界の驚くべき真実と、
クロガネが探し求めていた世界の危機で――。
今回は少し珍しく、出版されたばかりの作品を紹介させてください。
というのも、この作品は、以前少し触れた
「ロボものはライトノベルには向いていないのではないか」
という説を否定する材料の一つになるからです。
ハイスピード感あふれる描写で展開するロボットバトルを軸にしつつ、
窮地に陥った女性主人公を救うスパダリ
(スーパーなダーリン、という意味のネット用語です)という、
ウェブ小説でウケる構造も備えています。
さらに、ネタバレになるため詳しくは触れませんが、
非常に壮大なSF設定まで隠されており、
多層的でいろいろな味が楽しめる作品になっています。
ロボ好きとしては、こうした工夫によってヒットするロボ作品が
もっと増えてほしい……ということで、今回紹介させていただきました。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[3] 編集部だより
小学校二年生の娘と書店に行ったとき、
中学年向けの文庫本を何冊か買ってほしいと、おねだりされました。
話を聞いてみると、学校の図書館に置いてあるシリーズで、
「学校にはない歯抜けの巻」が読みたいとのことです。
普段は占いや心理テストの本を好んで読んでいる娘ですが、
学校図書館での偶然の本との出会いが、
次の読書につながっている様子を見て、
日々の学校図書館の取り組みが、確かに子どもたちの
読書を支えていることを改めて感じました。
[4] DBジャパン新刊information
~新刊案内~
『お仕事さくいん 人気の職業100』
A5・176頁 定価6,600円(本体6,000円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-698-0
2025年2月刊行
2010~2024年に国内で刊行された
小中学生に人気の職業について書かれた絵本、
紙芝居、児童文学、ライトノベル、学習まんが・図鑑を職業・知識別に紹介。
職業選択・キャリア教育の参考本の選書や、テーマ展示、レファレンスにも最適!
その他書籍情報はコチラから▼▼▼
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YAカレント同好会のDBジャパン
DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。
YAカレント同好会のウェブサイトへようこそ!
中高生の「読みたい」に、よりそう選書のヒント いま読まれているYAを、図書館と学校へ。 YAカレント同好会は、ポピュラーなYA書籍群を明らかにし、中学生・高校生の読書…
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2026年4月25日(土)に配信予定です。
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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部
