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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.7
2019/6/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。
YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。
毎月25日にYAカレント同好会会員の皆さまに、
“ヤングアダルト”にまつわるお役立ち情報をお届けしています。
6月に入り読書感想文コンクールのポスターを貼ったり、
課題図書の準備を進める学校も多いかと思います。
青少年読書感想文全国コンクールの
募集告知PVが作られているのをご存知でしょうか?
PVで流れるつい口ずさみたくなる歌をご紹介したいと思います。
詳しくはこちら▼▼▼
読書感想文と聞いただけで身構えてしまう生徒は
少なくないと聞きます。
カンカンカンカン感想文~♪と妙に耳に残る歌が
距離を縮めるきっかけに使えそうですね。
是非、参考にしてみてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] 第一回「リュディエセミナー」開催レポート
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] DBジャパン新刊&既刊information
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[1] 第一回「リュディエセミナー」開催レポート
YAカレント同好会が主催する、第一回リュディエセミナーが、
5月20日新宿で開催されました。
当日は、公益社団法人日本図書館協会の元事務局長である
松岡要さんにご登壇いただき、
「図書館事業の現状と課題~YAサービス進展のために~」というテーマで
ご講演いただきました。
全国各地のセミナー等に精力的に応えていらっしゃる松岡さんですが、
指定管理者制度をはじめとした図書館事業の制度や
仕組みづくりについてご講演されることが多く、
「YAサービス」に関して松岡さんが語られる貴重な機会となりました。
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〇YA層の声に耳を傾けられた目黒区図書館ご勤務時代
1980年代頃から「ヤングアダルトサービス」という言葉が聞かれるようになり、
松岡さんの目黒区立図書館ご勤務時代より、
中高生の要求に応えるようなサービスの提供を始められたそうです。
中高生の意見をキャッチした交流ノートをはじめ、
中高生の意見を踏襲した棚づくり、
YA系の分類表の作成、漫画のセット貸しなど、
YA目線に立って中高生が来館しやすい図書館づくりに尽力されました。
その中でも特に印象的だったのが、
今もなお発行されている機関紙「Omake no いっぽ」です。
中高生との交流から生まれた同紙の編集作業は、
中高生の有志が行い、「お茶会」と称して飲み物やお菓子を持ち寄り、
図書館内で編集会議をされていたそうです。
そういった談話から、リアルな意見が生まれたのですね。
そのほか地域の中学校や高校との連携も大事にされ、
学校図書館の司書教諭と公共図書館の懇談会を実施し、
授業と連動した資料や子どもたちの興味対象のヒアリングを行い、
目黒区立図書館のコレクション形成の重要な材料にされていたそうです。
図書館に来館する生徒・学生はもちろん、
地域の学校との連携により
豊かなYAサービスを実現されていたことが伺える
貴重なお話でした。
〇地域に息づく今後の図書館
図書館とは、いつでも誰でも無料で利用できる、
唯一と言ってもいい公共施設です。
図書館は利用者から求められた資料を提供できるような
コレクションの形成が重要で、
図書館に所蔵される資料は図書館が独自に考えられるという
役割を持っているそうです。
それにもかかわらず、図書館の職員体制は、
正規雇用は1/3程度しかいない状況であり、
非正規雇用職員の増大が続いているそうです。
また、自治体ごとに職員の異動が定期的に行われていることもあり、
同じ職場に10年以上勤めている人が非常に少なく、
レファレンスの蓄積、経験豊かな図書館員が乏しく、
豊かなYAサービスを提供することが困難になっているそうです。
さらに貧富関係なく利用できる公共サービスでありますが、
図書館の設置数には日本と諸外国とでは大きな差があるそうです。
例えば、OECDの中で一番の読解力を誇るフィンランドは、
人口10万人あたりの図書館の数が日本の10倍あるそうです。
フィンランドは、公共図書館と学校図書館という区別はなく、
一般市民、生徒・学生も同じ図書館を共有しているそうで、
図書館という施設がより身近な存在になっているようです。
豊かな公共サービスを提供するためには、
サービスを提供する人・場所など
あらゆる条件が整う必要があるということを
再認識させられました。
最後に「YAサービスに力を入れることは、
図書館の今後の発展に非常に重要な役割を果たすことだと
期待している」と力強く仰っていたのが印象的でした。
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YAサービスの先駆けでもある目黒区での初期の取り組みや、多数の事例をお伺いできて
参加された皆様から「とても勉強になった」とご好評をいただきました。
次回は、11月に行われる図書館総合展の
スピーカーズ・コーナーでセミナー開催を予定しています。
リュディエ通信でも開催情報を配信していきますので、
どうぞご期待ください。
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
YAカレント同好会がオススメする“ヤングアダルト”な一冊
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
『スガリさんの感想文はいつだって斜め上』
(平田駒 著、河出書房新社、2019年4月20日発売)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
スガリさんは読書感想部の立ち上げを夢見る女子高生。
家庭科担当男性教師が読書感想部の立ち上げに巻き込まれながら、
スガリさんと共に日常にひそむミステリーを紐解いていきます。
スガリさんが書く読書感想文はまさに斜め上。読書感想文のイメージを
革新させる内容にツッコミを入れずにいられません。
[3] 読者アンケート
アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊事典を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。
Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。
Q2 ヤングアダルトサービスの配架・陳列作業でお困りのことを
ご記入ください。
Q3 ヤングアダルトサービスで配架・陳列作業で工夫していることを
ご記入ください。
Q4 セミナーで講演を聞いてみたい方がいたら教えてください。
下記、応募フォームよりご応募ください。
▼▼▼
https://ya-current.com/magazine7inquery/
※7月19日(金)までを締め切りとさせていただきます。
[4] DBジャパン新刊&既刊案内
~新刊案内~
『テーマ・ジャンルからさがす紙芝居 1952-1990』
DBジャパン編 A5・345頁 2019.5月刊行 定価(本体15,000円+税)
ISBN: 978-4-86140-054-6
ある特定のキャラクターが出てくる紙芝居の作品名が知りたい
環境問題が書かれている紙芝居が知りたい
ぞうが出てくる紙芝居はどれ?
交通マナーの大切さを教える紙芝居を探している…
そんな読者の要望を叶える「テーマ・ジャンル」から引ける紙芝居の索引。
1952~1990年に日本で刊行された紙芝居1,475冊を編纂。
その他既刊本はコチラから▼▼▼
http://www.db-japan.co.jp/info-cat/syoseki/
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YAカレント同好会のDBジャパン
DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2019年7月25日(木)に配信予定です。
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