━━━ ☆ ━━━━━ ☆ ━━━━━ ☆ ━━━━━ ☆ ━━━━━ ☆ ━━━
YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.86
2026/1/25発行
━━━ ☆ ━━━━━ ☆ ━━━━━ ☆ ━━━━━ ☆ ━━━━━ ☆ ━━━
こんにちは。YAカレント同好会です。
YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。
毎月25日に、乳幼児・小学生・中高生に関する
鮮度の高い情報をYAカレント同好会会員の
皆様にお届けしています!
・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第42回「ライトノベル主人公と親の不在」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] 編集部だより
[4] DBジャパン新刊information
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第42回「ライトノベル主人公と親の不在」
近年はあまりそうでもない印象がありますが、
ゼロ年代くらいのライトノベル(および周辺エンタメ)において、
「(青少年キャラクターの)主人公に親がいない」という
パターンの存在がよく語られていました。
これは本当に「主人公が天涯孤独である」というケースもあれば、
「離婚や死別・単身赴任などの都合で両親のどちらか(あるいは両方)が不在」
「中学生や高校生なのに、何らかの事情で一人暮らしをしている」
というケースもあります。
あるいは、「いるはずなのだけれど干渉してこず、ほとんど描写されない」
という場合もあるようです。
これについて、編集者がそのような設定を要望するわけではありませんし、
読者側のニーズというわけでもないように思います。
あくまで私の観察・推測の結果ですが、
「書き手の都合上、主人公の親はいないか、存在感が比較的薄いほうが書きやすい」
という事情があるように思われるのです。
もう少し具体的に掘り下げてみましょう。
作品のジャンルにもよりますが、ライトノベルの主人公は、
しばしば常識はずれの行動を要求されることになります。
深夜の街をうろついたり、行き倒れの少女を拾ったり、大怪我を負ったり――
といった展開が、わかりやすい例でしょう。
このような状況になったとき、青少年キャラクターが両親と同居し、
その干渉を強く受ける立場であったらどうでしょうか。
親は必ず主人公のことを心配し、その行動を制約したり、
異分子が家庭に入り込んでくることを
嫌がったりするのではないでしょうか。
思い切った冒険をさせるのは、少々難しくなります。
逆に言えば、親との関係が比較的希薄だったり、
親が忙しくて干渉が難しかったりすれば、
青少年の主人公キャラクターは
思うがまま冒険に出かけることが可能になります。
これがライトノベル作家にとって非常に便利なシチュエーションであることは、
分かっていただけるのではないでしょうか。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[2] 名作ライトノベル紹介
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
第40回 富野由悠季『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』
(角川スニーカー文庫)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
人類が宇宙に進出し、スペースコロニーで暮らすようになってから
100年以上が経過した宇宙世紀0105年。
地球連邦の高官ら、腐敗した特権階級は庶民の恨みを買い、
さらに地球の汚染を加速させている。そのような状況の中、
反地球連邦組織「マフティー・ナビーユ・エリン」による
テロ活動が活発化していく。
この組織(通称「マフティー」)と同じ名前を名乗り、
名目上のリーダーを務める青年の本名はハサウェイ・ノア。
一年戦争以来の英雄であるブライト・ノアの息子であり、
「シャアの反乱」事件で姿を消したアムロ・レイと
シャア・アズナブルの意思を継ぐ者でもあった……。
物語は、地球と宇宙を行き来するシャトルでの
ハイジャックに偶然遭遇したハサウェイ、
そこに居合わせた謎めいた少女ギギ・アンダルシア、
そしてマフティーと戦う命令を与えられている
連邦軍人ケネス・スレッグ大佐の3人を軸に展開していく。
以前も紹介しましたが、黎明期のライトノベルでは、
アニメやゲームのノベライズが人気を博し、
重要な位置を占めていました。
特に角川スニーカー文庫のガンダムシリーズは、
ほとんど看板と言っていいほどの大人気作品だったのです。
そんな中で現れたのが、劇場映画作品『逆襲のシャア』
(最初の作品の主人公とライバルであるアムロとシャアの
因縁が決着する作品)の続編という
位置づけの本作『閃光のハサウェイ』でした。
世界観やキャラクターに連続性を持ちつつ、
ストーリーとしてはアニメなどの原作を持たない
オリジナル作品(その後、近年になって劇場版アニメ化が進行中)です。
しかも、シリーズのファンが親しんできたキャラクターと深い因縁を持つ
ハサウェイが主人公ということで、当時の読者は大いに熱狂しました。
80年代末から90年代初頭にかけて書かれた作品ながら、
社会問題とのつながりは決して古びていません。
映画第2作の公開も近づいていますから、
今こそ読む価値があるのではないでしょうか。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[3] 編集部だより
先日、息子の通う保育園で、歌と演劇の発表会がありました。
劇の演目は「小人の靴屋」。緊張している様子も見られましたが、
一生懸命に取り組む子どもたちの姿から成長が感じられ、
とても有意義な時間となりました。
また、心温まるストーリーにも癒され、
グリム童話の名作を改めて読み返したくなりました。
[4] DBジャパン新刊information
~新刊案内~
『中高生のための職業選択につながる資格1』
A5・216頁 定価9,460円(本体8,600円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-672-0
2025年12月刊行
医療・福祉・心理や教育・保育、法律・公務・安全、農業・動物・自然、
暮らしを支える生活・サービス・接客の仕事まで、
社会のさまざまな分野で活躍する職業につながる資格を紹介。
職業選択のヒントが得られるブックガイド。
その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
YAカレント同好会のDBジャパン
DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2026年2月25日(水)に配信予定です。
::::::::::::::::::::::::::::::::::
その他ご要望に関しては以下のお問い合わせフォームより
ご連絡ください。
発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部
最近のコメント