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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.84
2025/11/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。
YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。
毎月25日に、乳幼児・小学生・中高生に関する
鮮度の高い情報をYAカレント同好会会員の
皆様にお届けしています!
・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第41回「ライトノベルと女性主人公」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] 編集部だより
[4] DBジャパン新刊information
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[1] ライトノベルAtoZ 第41回「ライトノベルと女性主人公」
ライトノベルについてあまり詳しくない人の中には、
「ライトノベルといえば男の子(少年・男性)が主人公のものじゃないの?」と
と考える人もいるかもしれません。
特に近年、アニメ化されている「なろう」系ライトノベルでは
男性・少年主人公の作品が目立つため、そう思われるのも無理はないでしょう。
「男性読者には男性主人公の方が理解・共感しやすい」という
発想なのでしょうし、一理ある考え方です。
しかし、ライトノベルの多様性を考えると、
「主人公=男性」と決めつけるのは間違いです。
有名な例を挙げると、
黎明期を代表する神坂一『スレイヤーズ』(富士見ファンタジア文庫)
の主人公は、自称・美少女魔導士リナ・インバースです。
ゼロ年代から現代に至るまで人気を博している名作にも
少女が主人公のものがありますが、ネタバレになる
(シリーズ当初ではボカした書き方になっているので)詳細は伏せます。
近年のヒット作では、安里アサト『86 -エイティシックス-』(電撃文庫)が
少女と少年のダブル主人公として知られています。
男性読者を想定した作品であっても、キャラクターの魅せ方や物語の方向性次第で、
女性主人公でも共感や好感を得られることが十分可能、
ということがおわかりいただけたでしょうか。
そもそも、ライトノベルは男性読者向けの作品群だけではありません。
「大まかには少年向けに分類されるが、女性読者も多い」
作品は珍しくありませんし、女性読者を積極的にターゲットにした作品群も
「ライトノベル」の枠に含まれています。
実際、近年「小説家になろう」でウケている作品の多くはその傾向にあります。
例えば、日向夏『薬屋のひとりごと』(ヒーロー文庫)などがその代表で、
主人公の猫猫(マオマオ)は、後宮に下女として売られた薬師という設定です。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[2] 名作ライトノベル紹介
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第39回 甘岸久弥『魔導具師ダリヤはうつむかない』
(MFブックス)
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魔導具師の娘として生まれたダリヤは、父の死後、
兄弟弟子でもある婚約者と共に
新居で魔導具師として頑張っていくつもりだった。
しかし、突然その婚約者から一方的に婚約を破棄されてしまう。
途方に暮れる彼女だったが、やがて前世が現代に過労死した女性だったことを思い出し、
「うつむかないで生きていこう」と決意し、一歩を踏み出した。
そんな彼女のもとには、優れた容貌ゆえに多くの悩みを持つ貴族出身の
青年ヴォルフレードをはじめ、次々と人々が集まり、
ダリヤが立ち上げたロセッティ商会を盛り立ててくれる。
彼女の真っ直ぐな人柄と、前世の知識に基づく独創的な発想を誰もが認めるからだ。
本作は「小説家になろう」発のライトノベルであり、
いわゆる「なろう系」作品の中でも女性向け作品群が
盛り上がり始めた時期を代表する作品の一つと言えるでしょう
(なお、MFブックスの中では、初めて女性を主人公にした作品とされています。)
ダリヤの成功には前世の記憶や感性が大きく影響しており、
彼女の作り出す魔導具が優れた発想で周囲に評価され、
ロセッティ商会の発展につながっていく――
この構図は「なろう系」作品群に共通して見られる特徴の一つです。
しかし、本作の魅力はそれだけではありません。
ダリヤは真っ直ぐで誠実、そして芯の強い女性として、
多くの(そしておそらくは女性の)読者から
強い共感と好感を集めるキャラクター性があります。
「うつむかない」と決め、彼女の頑張る姿勢が、
女性読者の応援を呼んでやまない要素であると考えられます。
このように、読者に好かれやすい女性主人公を中心に据え、
その努力と成長によって物語を推進していく構造は、実は少女小説
(いわゆる少女系ライトノベル)にもよく見られる構造なのです。
そこが現代のライトノベルのポイントの一つとして重要であると考え、
本作をピックアップしました。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[3] 編集部だより
先日、家族で動物園に行ってきました。
息子はトラやライオンなど、どう猛な動物に大興奮でしたが、
私が一番気になったのは「ヤブイヌ」というイヌ科動物。
ぱっと見はタヌキなのですが、コグマのような顔を
していて愛らしかったです。
ちなみに息子がお土産で選んだのは、
實吉達郎 監修『動物最強王図鑑』(Gakken)でした。
[4] DBジャパン新刊information
~新刊案内~
『小学生の理科クイズ王~恐竜編~』
A5・88頁 定価4,950円(本体4,500円+税10%)
ISBN: 978-4-86140-652-2
2025年10月刊行
2010~2024年に国内で刊行された
子どもの学びを支援するような、物語、ノンフィクション、
実用書、学習まんが、伝記、図鑑など幅広い分野の
学習関連本の中から290作品を学習テーマごとに紹介。
調べ学習や自由研究のテーマさがしなどにも最適!
その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/
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YAカレント同好会のDBジャパン
DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2025年12月25日(木)に配信予定です。
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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部
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