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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.61
2023/12/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。
YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。
毎月25日に、鮮度の高い“ヤングアダルト”の情報を
YAカレント同好会会員の皆様にお届けしています!
★好評発売中の『平井先生。図書館では視覚障害がある方に向けて
どんな支援ができるの? ~ストーリーでわかる視覚障害者サービスの考え方~』。
図書館の視覚障害サービスにおいての“考え方”が学べる一冊です。
今回は、本書の監修者・平井利依子先生(ロゴス点字図書館)の
インタビュー動画をご紹介いたします!
本動画では、平井先生の本書の刊行や視覚障害者サービスに
対しての思い、読者の方へのメッセージなどを伺いました。
ぜひご覧ください!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] コラム「YA層の読書傾向とは?」
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
[3] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[4] DBジャパン新刊information
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[1] コラム「YA層の読書傾向とは?」
12月14日(木)に茨城県図書館協会様主催の
2023年度第2回児童サービス研究会にて、
図書館職員の皆様に向けて
「トレンドから見るライトノベル~選書にも役立つ豆知識~」
の講演を行ないました。
講演では、ライトノベル・ライト文芸の定義や歴史、
出版トレンドなどの基礎的な知識から
弊社『テーマ・ジャンルからさがすライトノベル・ライト文芸』の
索引づくりから見えたライトノベル・ライト文芸のトレンド、
そしてYA層の読書傾向や選書のポイントなどに
ついてお話をしました。
今回はその中から「YA層の読書傾向」について
ご紹介いたします。
近年のYA層の読書傾向としては、
1)読む前から得られる結果がわかること
2)平易な表現でわかりやすい内容であること
3)おもしろいと思えるイラストやデザインであること
4)短時間で読み切れること
5)感情を揺さぶる内容であること
ということが挙げられます。
1つめの「読む前から得られる結果がわかること」ですが
タイトルや設定、あらすじ、カバーなどから
「読む前から読後感がイメージできる」ようなものが
好まれる傾向があるようです。
その背景には自由に使えるお金が少ないため、
ハズレを引きたくないという気持ちがあると考えられます。
2つめの「平易な表現でわかりやすい内容であること」は
話が複雑なものは読み切らずに飽きてしまうなどするため、
なるべく平易な表現で設定やストーリーラインが
シンプルなほうが好まれる傾向があるようです。
3つめの「おもしろいと思えるイラストやデザインであること」は
例えば、表紙に主人公と親しくなる人が一目でわかる、
舞台が学校であることがわかるなど、ストーリーや内容が
イメージしやすいものほど手に取ってもらいやすくなるようです。
またキャラクターが描かれているものであれば、時代に合っていないものは
古いものと感じられ、手に取ってもらいにくくなるようです。
4つめの「短時間で読み切れること」は効率性を重視する、
いわゆるタイパが良いものを読みたい、短時間で読めることが
重視される背景にあるのではと考えられます。
最後に「感情を揺さぶる内容であること」ですが、
泣ける、こわい、ときめく、笑える、切ない、スカッとするといった
感情に激しく訴えかける要素がわかりやすい本が好まれやすいと
考えられています。ただ「哀しい」「楽しい」一辺倒ではなく、
アップダウンがあったほうがより好まれる傾向があります。
「知的である」「文体が流麗である」などの要素は
そこまで重視されることは多くないようです。
ぜひ、選書やレファレンスの参考にしてみていただけると幸いです。
[2] YAカレント同好会オススメ 今月の“YA”作品
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『アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する』
(ベンジャミン・アリーレ・サエンス著 小学館 2023年8月23日発行)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
アメリカでベストセラーになり、映画化もされている
青春×LGBTQの要素もある本書は、メキシコ系の
15歳の少年アリとダンテが出会い友情を築くストーリー。
YA層はもちろんのこと、かつて少年少女だった
大人も心を動かされる一冊です。
[3] 読者アンケート
アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。
Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。
Q2 利用者向けサービスで工夫していることがあれば教えてください。
Q3 反響が高かった利用者向けの図書館イベントがあれば教えてください。
Q4 ご自身のお仕事またはお仕事以外でもスキルアップしたい内容があれば教えてください。
ご応募はコチラから▼▼▼
※2024年1月18日(木)までを締め切りとさせていただきます。
[4] DBジャパン新刊information
~新刊案内~
資料を未来につなぐ~東日本大震災で考えたこと~眞野節雄 講演録
A5・48頁 定価880円(本体800円+税10%)
ISBN 978-4-86140-408-5
2023年12月刊行
東京都立中央図書館の資料保全専門員、眞野節雄氏の講演録。
東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の郷土の宝を修復した
経験が導く「貴重な資料を未来につなぐ」ためのあきらめない志とは?
災害時に備えて公共図書館でするべき取り組みなど、質疑応答も収録。
日頃からの緊急事態への心構えの大切さが学べます!
その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/
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YAカレント同好会のDBジャパン
DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2024年1月25日(木)に配信予定です。
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その他ご要望に関しては以下のお問い合わせフォームより
ご連絡ください。
発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部
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