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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.30
2021/5/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日にYAカレント同好会会員の皆さまに、
“ヤングアダルト”にまつわるお役立ち情報をお届けしています。

司書の学びの最短ルート、“司書トレ”が好評発売中です!
“司書トレ”とは、司書の方が知っておきたいスキルについて
講義ではなく、ブックトークのような形式で、
学びのためのメディアのご案内と学び方を伝えるコンテンツです。
よろしければ、ぜひご覧ください!

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第十四回「専門学校で学ぶライトノベル?」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム「レファレンスツールのいろいろ」
[4] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[5] 司書トレ新着information
[6] DBジャパン新刊information
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[1] ライトノベルAtoZ 第十四回「専門学校で学ぶライトノベル?」

ライトノベル作家を目指す人のための場所があるのをご存知でしょうか。
カルチャースクールにコースがあったり、大学でも一般的に
周知されているような文学研究のための文学部・文学科だけでなく、
創作について学べる学部・学科もあったりします。
今回はその中でもいわゆる「専門学校」の話をさせてください。

私が教えている名古屋の「専門学校日本マンガ芸術学院(ニチマ)」をはじめ、
日本には幾つかの「ライトノベルを含む小説家を目指す人のための
コース・専攻のある、いわゆる専門学校」があります。
公に認可された専門学校もあれば、無認可の所もありますね。ニチマは前者です。

各学校でどんな授業をやっているかはまちまちで、個性があります。
有名な小説家が講義をしたり、ときどきプロの編集者が作品を見てくれたり。
産学協同といって産業界と関わるような企画があったりもするようです。
ただ、「お話を作る力」「文章を書く力」「いろいろなことに興味を持つ力」を養い、
デビューできるように、そしてプロとして活躍できる力を養えるような
カリキュラムになっているのは基本的にどこも同じですね。

そのような学校に通う意味があるのか、と疑問に思う人もいるかもしれません。
独学でプロになった人もたくさんいますし、また学校を卒業したからと
いって必ずプロになれるわけでもありません。
最後は本人の努力とセンス、そして時の運です。

それでも学校に通うメリットは、まずその人に合った
アドバイスをもらえること。ノウハウ本だとどうしても
不特定多数相手の内容になりがちです。また、他にも同じように
小説家を目指す人が通っているので切磋琢磨できますし、
「あ、同じ物事を見ても導き出すアイディアは違うんだな」
など視野を広げる経験もできます。
「作品を書こう!」と強く働きかけてくれる他者がいるのも学校ならではです。

また、私は仮にプロになれなくとも、生徒さんが小説創作のために
学んだことが趣味、あるいは仕事のために役立つもの(発想力など)になって
人生を豊かにしてくれればいいな、と思いながら日々教壇に立っています。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

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第十四回 茅田砂胡『デルフィニア戦記』(中央公論新社)
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「大華三国」の一つ、デルフィニア国王ウォル・グリークは
玉座を追われ、孤独のままに旅をしていた。
異界からやって来た少女リィと出会い、命を救われたウォルは、
玉座を取り戻し大切な人々を救うために戦いを始める。
やがてふたりはデルフィニアの王と王妃となり、魅力な仲間たちとともに、
大陸を包む戦乱の中に飛び込んでいく。

まるで叙事詩の英雄とヒロインのようなふたりで、
定番パターンなら彼らは恋に落ちるのだが、そうはならない。
リィは神々の如く美しいのに本人曰く「元の世界では男」なので、
ウォルとの関係はあくまで「戦友」なのだ……。

ファンタジー戦記ものでは定番と言っていい作品です。
美麗なイラストの新書版とは別に、イラストのない加筆された
文庫版もあるので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
中世ヨーロッパを思わせる世界で戦乱が渦巻き、陰謀が蠢く
非常にスケールの大きな作品なので、単純に戦記物としても楽しめます。

しかしこの作品の面白さはそこにとどまりません。
キャラクターの会話が非常にイキイキとして楽しいのです。
のんびりしているようで実は鋭いウォルと、口は悪いが独特の
義侠心を持つリィを中心に、次々出てくるキャラクターが皆魅力的で、
しかも彼らの会話が個性的かつ毒舌やユーモアが効いていて何だか笑えてきます。
田中芳樹『銀河英雄伝説』などが好きな方にぜひおすすめしたい作品です。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3] コラム 「レファレンスツールのいろいろ」

図書館の利用者の方からの、あらゆる相談や質問に応じる
「レファレンス」サービスですが、そのサービスを
手助けする「レファレンスツール」は多岐にわたります。

その形態も、図書にはじまり雑誌、新聞、Webサイトとさまざまで、
弊社のように出版社が発行している書籍もあれば、
大学などの研究機関による論文資料や、
官公庁が作成している白書やホームページなど多種多様です。
今回はその中でも、官公庁のホームページについて触れていきます。

官公庁のホームページとなると“お堅い”イメージを抱きがちですが、
親しみやすい内容のページもあり、例えばその一つが
外務省が作成している“キッズ外務省”です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ichiran/index.html

ホームページ内では、キャラクターたちが
「外務省」の仕事の紹介をしたり、また世界の雑学ランキング、
外交官検定と謳って、クイズ形式で“世界”の
あらゆるテーマについて学べるなど、子どもの知的好奇心を
くすぐるようなコンテンツが満載です。

そんな多種多様な「レファレンスツール」を余すところなく
紹介する書籍『文献調査法 第9版(毛利和弘著)』を
弊社より、7月に刊行いたします!どうぞご期待ください。

[3] 読者アンケート
アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 ご自身のお仕事で“学び直し”をしたい分野があれば教えてください。

Q3 ご自身のお仕事のスキルアップのために、読んでいる参考書籍が
あれば教えてください。

Q4 セミナーで講演を聞いてみたい内容があれば教えてください。

下記、応募フォームよりご応募ください。

▼▼▼

リュディエ通信vol.30 アンケート

※6月23日(水)までを締め切りとさせていただきます。

[5] 司書トレ新着information
「図書館の空間デザイン」(高校図書館)を
新たに追加しました!

★図書館の空間デザインとは…
陳列等の基本的考え方である
ビジュアルマーチャンダイジング(VMD)に基づいた
効果的な棚づくりやコーナーづくり、内部装飾などのノウハウ。

図書館の空間デザイン 松田ユリ子

その他コンテンツも公開中!
司書トレのサイトはコチラから▼▼▼

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[6] DBジャパン新刊information
~新刊案内~

「テーマ・ジャンルからさがす 物語・お話・乳幼児絵本2019」
A5・532頁 定価(本体22,000円+税)
ISBN: 978-4-86140-170-1
2021年5月刊行

「テーマ・ジャンルからさがす」絵本シリーズの新刊!
選書やレファレンス、テーマ展示、ブックトークなど用途に応じて
絵本が選べる図書館レファレンスツール!

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
https://www.db-japan.co.jp/books/

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。

YAカレント同好会のウェブサイトへようこそ!
https://sya-current.com/

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2021年6月25日(金)に配信予定です。

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