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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.8
2019/7/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。
YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。
毎月25日にYAカレント同好会会員の皆さまに、
“ヤングアダルト”にまつわるお役立ち情報をお届けしています。
学生も夏休みも入り、学校図書館では夏休み前の貸出に
大忙しだったことと思います。
出版社としては、今年も図書館総合展の申込みを済ませました。
また、昨年図書館総合展で皆様からご意見を頂いた
「ライトノベルの選書」にお役立ていただけるような索引も
今月無事刊行することができました。貴重なご意見をありがとうございます。
今年の図書館総合展では、初日・2日目の午後一番で、
スピーカーズコーナーを2枠開催予定です。
また詳細が決まりましたらリュディエ通信でもご案内いたしますので
お時間が合うようでしたら、ぜひお立ち寄りいただければ幸いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第三回「ライトノベルの始まりとは?」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム 「テーマ・ジャンルからさがすライトノベル・ライト文芸」索引の選書基準
[4] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[5] DBジャパン新刊&既刊information
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[1] ライトノベルAtoZ 第三回「ライトノベルの始まりとは?」
ライトノベルはいつ始まったのか。
定義がはっきりしないジャンルですから、その始まりにも諸説があります。
「キャラクター性が強調され、イラストも重要な小説」は古くからあるのです。
遡れば、多種多様な女性たちが登場するとともに
その姿が美麗な絵で表現される『源氏物語絵巻』がありますし、
江戸時代にも『南総里見八犬伝』など荒唐無稽な物語がいくつもありました。
近代以降も60年代や80年代にブームがあった
少女向け小説(ジュニア小説、少女小説)があり、
少年向けにもSFや冒険小説、探偵小説など様々なジャンルがありました。
特に70年代から80年代にかけてのSF、伝奇ブームの頃は、
今のライトノベルにつながるような題材、またアニメ調の表紙も登場して、
ライトノベルを語るのに欠かせない時期と言えます。
ライトノベルはレーベル(文庫・漫画・叢書等のシリーズ名)と
パッケージングによって規定される部分が大きく、
今なお続く「角川スニーカー文庫」「富士見ファンタジア文庫」が
産声をあげた80年代の終わり頃がライトノベルの始まりという見方もできます。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[2] 名作ライトノベル紹介
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第三回 水野良『ロードス島戦記』シリーズ(角川スニーカー文庫)
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ロードスという名の島がある。
アレクラスト大陸の南に位置する辺境の島だ。
大陸の住人の中には、ロードスを、“呪われた島”と呼ぶ者もいる。
この書き出しから始まる本シリーズは、
第一回に紹介した『スレイヤーズ』と並んで
ライトノベル黎明期を代表する超有名作です。
舞台は剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジー世界。
そこでは怪物が闊歩し、国王や貴族、古代の魔法使いたちの
陰謀が世を揺るがします。
暗雲が世界を包まんとするとき、
若き情熱を持って敢然と戦いを挑まんとする青年の名はパーン。
彼と仲間たちの冒険は幾たびもの栄光と挫折、
出会いと別れを繰り返しながら続き、
やがて大きなうねりへとつながっていくのです……。
ゲーム的世界観の影響も強いのですが、
一方で古き良きファンタジーの色合い、
ビルドゥングスロマンとしての側面もあって、
ファンタジーライトノベル最初の一歩として最適。
なによりも、この八月にはシリーズ最新作の刊行も予定されており、
まさに今が旬の作品なのです。
(執筆:榎本事務所 榎本海月様)
[3] コラム 「テーマ・ジャンルからさがすライトノベル・ライト文芸」索引の選書基準
かねてから司書の皆さまよりリクエストをいただいていました
ライトノベル・ライト文芸の索引が、今月ついに刊行となりました。
索引を制作するにあたって、収録する本をどのような基準で
決めているの?という司書さんからのご質問を受けて
今号ではライトノベル・ライト文芸索引の選書基準についてお届けします。
本索引の選書の基準は下記のとおりです。
・ライトノベル
表紙は人物を中心としたアニメ調のイラストが使用され、
主にファンタジー要素(非日常性、非現実性)を含んだ内容の作品
・ライト文芸
表紙に人物を中心としたアニメ調のイラストが使用され、
比較的「ライトノベル」よりも現実、現代設定に近い内容の作品
実業之日本社や朝日新聞出版、SBクリエイティブといった
一般文芸やビジネス書のイメージが強めな出版社からでも
「アニメ」調のイラストが使われた表紙の小説が多数刊行されていて
本索引に収録した作品の出版社はバラエティーに富んだ顔触れとなっています。
「ライトノベル」「ライト文芸」の定義については、リュディエ通信Vol.2で
触れていますので、バックナンバーもチェックしてみてくださいね。
バックナンバーはコチラ▼▼▼
https://ya-current.com/2019/01/
表紙に「アニメ調」のイラストが使用されている、というところに重きを置き、
幅広い内容の作品を取り入れた結果、
異世界を舞台にしたファンタジー要素が強い作品もあれば、
現代設定のお仕事や部活を題材にしたものなど「リアル」な世界観に
迫った作品もあり、収録作品のラインアップは実に多彩です。
テーマが多様化している小説ジャンルだからこそ、
今回DBジャパンが満を持して刊行した
「テーマ・ジャンルからさがすライトノベル・ライト文芸」索引が
有用性の高いものだと自負しています。
ぜひ、お手に取って見ていただけると嬉しいです。
[4] 読者アンケート
アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。
Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。
Q2 ヤングアダルトサービスの選書作業でお困りのことを
ご記入ください。
Q3 ヤングアダルトサービスの選書作業で工夫していることを
ご記入ください。
Q4 セミナーで講演を聞いてみたい方がいたら教えてください。
下記、応募フォームよりご応募ください。
▼▼▼
https://ya-current.com/magazine8inquery/
※8月16日(金)までを締め切りとさせていただきます。
[5] DBジャパン新刊&既刊information
~新刊案内~
『テーマ・ジャンルからさがすライトノベル・ライト文芸2017.1-2017.6 [1]
ストーリー / 乗り物 / 自然・環境 / 場所・建物・施設 / 学校・学園・学生 /
文化・芸能・スポーツ / 暮らし・生活 / ご当地もの』
A5・380頁 2019.7月刊行予定 定価(本体15,000円+税)
ISBN: 978-4-86140-055-1
『テーマ・ジャンルからさがすライトノベル・ライト文芸2017.1-2017.6 [2]
キャラクター・立場/職業/人間関係/アイテム・能力/作品情報』
A5・452頁 2019.7月刊行予定 定価(本体15,000円+税)
ISBN: 978-4-86140-056-8
<「テーマ・ジャンルからさがす」シリーズより
リクエストの声に応えたライトノベル・ライト文芸索引が登場!>
冒険や旅をするストーリーの作品を探している、
好きな本に似たジャンルの作品を探している、
モンスターが出てくる作品を探している、
ハーレムが描かれた作品が知りたい…そんな読者の要望を叶える
「テーマ・ジャンル」から引けるライトノベル・ライト文芸の索引。
2017年1月から6月に日本で刊行されたライトノベル・ライト文芸1,268作品を編纂。
その他書籍情報はコチラから▼▼▼
http://www.db-japan.co.jp/info-cat/syoseki/
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YAカレント同好会のDBジャパン
DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。
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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2019年8月25日(日)に配信予定です。
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発行元:YAカレント同好会(株式会社DBジャパン)
「リュディエ通信」編集部
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