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YAカレント同好会 リュディエ通信 Vol.14
2020/1/25発行
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こんにちは。YAカレント同好会です。

YAカレント同好会が運営するメールマガジン「リュディエ通信」。

毎月25日にYAカレント同好会会員の皆さまに、
“ヤングアダルト”にまつわるお役立ち情報をお届けしています。

令和2年となりました。
気持ち新たに目標を書かれた方もいらっしゃるのでは。
折角なので見やすさ、読みやすさも工夫したいものです。

一言で「見やすさ」「読みやすさ」と言っても
可読性、誘目性、視認性(可視性)、識別性、明視性に
分けて考えることができます。

図書館内の案内や掲示物で
「見やすくしたはずなのに」と悩んだ時に
参考にしてみてください。

★図書館総合展でご好評いただきました
スピーカーズ・コーナーの資料をご提供中です!
ご興味のある方は、以下より資料をご請求いただけます。
ぜひご覧ください!
http://ya-current.com/category/seminar/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・目次・・・・・・・・・・・・・・・
[1] ライトノベルAtoZ 第六回「ノベライズって何?」
[2] 名作ライトノベル紹介
[3] コラム「レファレンス用索引づくりで見えてきたライトノベル・ライト文芸の
作品トレンド」番外編
[4] 読者アンケート ※抽選で3名様にDBジャパンの索引をプレゼント!
[5] DBジャパン新刊&既刊information
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[1] ライトノベルAtoZ 第六回「ノベライズって何?」

皆さんはノベライズって聞いたことがありますか?
単純に日本語化しますと、「小説化」。
つまり、漫画やアニメ、ゲーム、ドラマなど、
すでに他の媒体・ジャンルにおいて
エンターテインメント作品として発表されている物語を、
小説という形式においても刊行することを言います。

実はライトノベル、
古くからこのノベライズとは
切っても切れない関係にあったのです。

たとえば、ライトノベルの直接のご先祖様ともいうべき
ソノラマ文庫からは『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』の
ノベライズ作品がアニメ風のイラストと共に刊行され、
それぞれ当時の人気作だったこともあって爆発的にヒット。

特に『機動戦士ガンダム』はその後
角川スニーカー文庫でシリーズが刊行され続け、
長くこのレーベルの人気を支えていました。

以後創刊された各ライトノベルレーベルでも、
しばしばアニメやゲームのノベライズが
ラインナップのかなりの部分を締めるということがありました。

電撃文庫には電撃ゲーム文庫というサブレーベルがあって
ゲーム関連の本が出ていましたし、
ファミ通文庫はノベライズ作品だと背表紙のマークの色が違う、
という形で差別化を図っていたのです。

このようにライトノベルで
ノベライズが盛んに刊行されていた背景には、
「流行りの作品に触れてみたいけど、
アニメやゲームをじっくり楽しむのは大変」という
事情もあったようです。

しかし小説なら内容が凝縮していますので、
1~2時間で物語が把握できます。

またお金の問題もあります。
映画を見たり、ゲームやアニメのソフトを買うと
どうしても千何百円から数千円しますが、
ライトノベルなら五百円前後(当時)。

どちらにしても手軽さ、というところが
需要とマッチしたんですね。

しかし、近年はこのようなノベライズは
昔ほどは見なくなっています。
内容を把握するだけならネットでいくらでも
情報が得られる世の中になったからでしょうか。

そこでノベライズ作品も原作の内容をなぞるよりは、
外伝だったり、新しい視点を取り込んだりと、
小説ならではの面白さを追求する方向に進んでいるようです。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[2] 名作ライトノベル紹介

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第六回 支倉凍砂『狼と香辛料』(電撃文庫)
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近年、ライトノベルおよびその周辺を席巻しているのは
「ゲームっぽいファンタジー世界」です。

怪物が荒野を闊歩する一方、
人間たちにもこれらと戦うための魔法やスキルがあるような世界ですね。

「小説家になろう」などネット小説の世界を中心に人気ですが、
商業ライトノベルでも多くみられます。

ゲームに慣れ親しんだ読者にとって身近なので
受け入れられやすいのだと考えられています。

もちろん、そのようなゲームっぽい作品は面白いものがたくさんあります。
でも、「ライトノベルはゲームっぽい作品ばかり」だからダメだ、
なんて話には「そんなことはないよ」と答えましょう。

前置きが長くなりましたが、
今回紹介する『狼と香辛料』はまさにそんな話です。

物語の主人公、ロレンスは旅の商人です。
とある村に立ち寄ったところ、
彼の荷車に忍び込んだ少女がいました。
その名前はホロ。
不思議な喋り方(作中では「廓言葉」で表現されます)をする彼女は、
なんと狼に変身する神であるというのです。

ホロの故郷を求めて、
二人は商売をしながら旅をすることになりますが、
その過程で次々とトラブルが……。
というのが大まかなあらすじ。

ポイントは、この作品がゲーム的・アニメ的な要素を取り除いた
中世ヨーロッパ風世界を丁寧に、そして誠実に描いていること。
この世界で人々がどう生きているのか。何に苦しんでいるのか。

それらを、「旅の商人」と「神」という
普通に定住する人たちからすると
部外者的なポジションの主人公二人の視点で描くことで、
非常に生き生きと、そしてドラマチックに浮かび上がらせているのです。

もちろん、二人を中心にキャラクターそのものが
魅力的でかっこよかったり可愛かったりするのも
ライトノベル的に重要なポイントです。

続編『狼と羊皮紙』も刊行中ですので、そちらも合わせて是非。

(執筆:榎本事務所 榎本海月様)

[3]  コラム「レファレンス用索引づくりで見えてきた
ライトノベル・ライト文芸の作品トレンド」番外編

昨年、図書館総合展のスピーカーズ・コーナーで
ライトノベル・ライト文芸の作品トレンドについて
お話させていただきましたところ、
おかげさまで多数の方からご好評をいただきました。

そこで当日、時間の関係でお話できなかった
「テーマ・ジャンルからさがすライトノベル・ライト文芸」の
索引づくりから見えた作品トレンド番外編を
今月、来月のリュディエ通信にて二回にわたってご紹介します!

今回ご紹介するのは「ライトノベル・ライト文芸」索引づくりから見えた
「職業」ランキングです!
テーマ展示の職業選択の際など、ひとつのヒントになれば幸いです。
(※2017年1~12月刊行のライトノベル・ライト文芸 全2,652作品を対象として
トレンドを分析しました。)

1位 探偵・スパイ
2位 警察・検事・弁護士・刑事・捜査官
3位 教師・講師・師匠・教授・准教授
4位 将校・軍人・スナイパー・傭兵・戦闘員
5位 作家・絵本作家・書道家
6位 編集者・ライター・記者
7位 侍女・メイド・家政婦
8位 陰陽師・占い師
9位 料理人・パティシエ
10位 OL / 医者・看護師(同数)

ミステリーや謎解き系の作品が多く見られるということから
「探偵」や「警察」が出てくるような作品が非常に多く、
次いで学園ものから「教師」、
異世界バトル系から「軍人」などが上位に来ています。

注目は8位の「陰陽師・占い師」。
夢枕獏原作で岡野玲子がコミカライズした「陰陽師」は
平安時代に活躍した陰陽師・安倍晴明を主人公にした大ヒット作。

そこから陰陽師ブームが続き、昨今のライトノベル・ライト文芸でも
定着した職業設定になっているようです。

ちなみに、安倍晴明が祀ってある京都の晴明神社は女性に
人気のパワースポットになっています。

[4] 読者アンケート
アンケートにご協力いただきました方の中から、
抽選で3名様にDBジャパンの既刊索引を1冊プレゼント!
※当選された方には、メールでご連絡いたしますので、
その際に送り先のご住所をお知らせください。

Q1 “ヤングアダルト”層にオススメ(もしくは実際に読まれている)の
書籍を教えてください。

Q2 ヤングアダルトサービスの選書作業でお困りのことを
ご記入ください。

Q3 ヤングアダルトサービスの選書作業で工夫していることを
ご記入ください。

Q4 セミナーで講演を聞いてみたい方がいたら教えてください。
下記、応募フォームよりご応募ください。

▼▼▼

リュディエ通信vol.14 アンケート

※2月21日(金)までを締め切りとさせていただきます。

[5] DBジャパン新刊information
~新刊案内~
『テーマ・ジャンルからさがす物語・お話・乳幼児絵本 2014』
A5・476頁 定価(本体22,000円+税)
ISBN 978-4-86140-067-4
2020年1月刊行

<「テーマ・ジャンルからさがす」絵本シリーズの新刊!
テーマ展示やレファレンスなど、用途に合わせて
絵本が選べる図書館レファレンスツール!>

その他書籍情報はコチラから▼▼▼
http://www.db-japan.co.jp/info-cat/syoseki/

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YAカレント同好会のDBジャパン

DBジャパンが提唱するYAカレントとは、
その時期に、中学生・高校生によく読まれている
ポピュラーなYA書籍群を指します。

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最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
「リュディエ通信」次回は2020年2月25日(火)に配信予定です。

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「リュディエ通信」編集部